第8章 サッカー大会と歩美の恋
新 「何してんだよ?」
哀 「たまたま外の空気を吸ってただけよ」
(はぁ、またこんな事を・・・)
新 「そうか。明日来るんだろ?」
哀 「だから、考えておくって」
新 「まったく、素直じゃねーな。二人の時くらいあの時みたいに素直になれよな」
哀はその言葉を聞いて後ろの手に持っていたお守りを握り締めた。
新 「じゃあな、また明日」
新一がそう言いって手を振った
志 「新一」
新 「なんだよ?」
哀は新一の手を見た。その手にはたぶん志保があげたであろうお守りが握られていた。
哀 「な、なんでもない・・・」
新 「なんだよそれ?じゃおやすみ」
そう言って新一は自分の家に入っていった。
哀 「私って馬鹿だな・・・」
志 「そうね、あなたって馬鹿よね」
哀が後ろを振り返ったたら志保が立っていた。
哀 「志保、入ってくるならノックくらいしたらどうなの?」
志 「したわよ?それに気づいてなっかたの?でもまぁあなたって本当素直じゃないわよね~」
哀 「なんでよ?」
志 「だって新一にお守り渡さなかったじゃない?」
哀 「何で私がお守りを?」
志 「私が気づいてないとでも?」
昨日歩美と哀と志保は近くに神社に行っていた。歩美がサッカー部へのお守りを買うから着いて来てと言われたからだ。
歩 「これを20個ください」
「おじょうちゃん20個も?」
歩 「うん。今度サッカーの試合があるからみんなケガしないように渡すの」
「そうなんだね、みんな喜ぶだろう」
歩 「えへへ」
志 「なら私も新一に買って渡そう~」
歩 「そうだね~あれ哀はいいの?」
哀 「私はいいわよ」
志 「ふ~ん」
歩 「じゃ帰りましょ~」
哀 「私トイレ行ってくるから先に行ってていいわよ」
志 「そう・・・じゃ先に帰ってるわね」
という事があった。
志 「あのね、歩美は騙せても私はわかるわよ。あなたの行動ぐらい」
志保はため息をついた。
哀 「なによ?」
志 「あなたって本当解らないわ~」
哀 「なにが?」
志 「素直になったかと思ったら、今日みたいに昔のような態度をとったり」
哀 「・・・自分でもわかっているわよ・・・でも・・・」
志 「まぁいいは、ライバルが自滅してくれるならこっちにとっては楽なことだから。じゃおやすみなさい」