第7章 小学校編-修学旅行-
愛は歩美と志保が話しているうちに布団にもぐりこんだ。
志 「ちょと~まだ話は終わってないわよ」
志保が哀の布団をはがそうとしたとき、先生が入って来た。
先生 「こら阿笠、修学旅行だからって騒ぎすぎないように、他のお客さんもいるんだぞ」
志 「は~い。すいません・・・」
志保はその言葉に観念したように布団に入った。
志 (絶対なんかあった、相手は新一君と・・・)
哀 (新一・・・)
哀もその日は寝付けないでいた。突然のキス。嬉しさの反面志保と歩美への罪悪感が残った。
次の日新一は朝早く布団からみんなを起こさないように出た。
新 「は~ 寝不足だ」
あくびをしながら一人朝風呂に入りにいく。まだ誰もいない風呂に一人でつかり昨日の事を思い出していた。あれから哀とはまともな会話をしていない。
新 「あいつ嫌だったのか?いや、嫌だったら拒否するはずだ、でも拒否できる時間なかったよな…」
新一は風呂で一人なのをいいことに大きな声で言っていた。となりの風呂に誰が入っているか知らないで、ここが隣に声が聞こえてるとも知らないで。風呂から上がって朝食をみんなで食べた。しかしそこには哀の姿はなかった。そして二日目の旅行が始まった。
バスに乗り込む新一、しかしそこにも哀の姿はなかった。席に座りぼーと外を見ていたら、
志 「おはよ~新一~」
新 「なんだ志保か」
志 「なんだはないでしょ~ごめんね~哀じゃなくて~」
新 「な、なんでだよ」
志 (あら、哀の名前を聞いて慌てたわね~やっぱ昨日なんかあったわね)
志 「ねぇ~新一、昨日の夜哀となんかあった?」
新 「な、なんもね~よ」
志 (新一ってやっぱこっちの方はうぶだわ。分かりやすい~)