第7章 小学校編-修学旅行-
服 「何きゃ~きゃ~いってんねん和葉」
和 「平次には関係ない、女の子の話や。ね~哀ちゃん♪」
哀 「あの、和葉さん・・・この事は・・・」
和 「大丈夫や、誰にもいわんから、がんばり哀ちゃん」
こうして後部座席はもりあがっていた。そうこうしているうちにホテルへと着いた。
服 「またな工藤」
新 「あぁまたな。それと・・・ありがとな」
服 「あ、あぁ?」
和 「じゃ哀ちゃんまたな」
哀 「あっ、はい」
二人は車からおりホテルへ戻った。その間も二人に会話は無かった。エルベーターをおり別々の部屋へ戻る。
新 「じゃ・・・また明日」
哀 「えぇ・・・じゃ」
短い会話で別れた。そして二人は自分達の部屋へと戻って行った。二人が帰ると、
元 「あ、新一やっと戻ってきたな。どこ行ってたんだよ」
新 「あ、あぁちょっと散歩に・・・」
光 「どうしたんですか?」
新 「えっ・・・なにがだよ」
光 「なにか上の空のような~」
元 「腹でもいてーのかよ?」
光 「元太君じゃないんですから」
新 「いや何でもね~、疲れたから先寝るな」
元 「おい新一」
元太の呼びかけにも応じず新一は布団にもぐりこんだ。布団の中で新一は自分の唇に手をやって自分がしたことを思い出していた。そんな事を考えながら中々寝付けないで修学旅行初日の夜は過ぎていった。一方の哀は、
志 「哀、今までどこ行ってたの?」
哀 「えっ、ちょっとその辺に・・・」
歩 「どうしたの哀?何か顔赤いよ?具合でも悪いの?」
哀 「えっ、大丈夫よ。心配しないで」
志保はじっと哀を見た。
志 「哀?その上着ひょっとして?」
志保は哀が羽織っている上着を見て言った。
哀 「上着って?」
志 「あなたが羽織っている上着よ」
哀 「えっ・・・」
哀は新一から借りた上着を返さないまま羽織っていたのだ。
志 「それって新一のじゃ?」
歩 「そうだよ志保。それ新一のだよ~」
哀 「えっと、その・・・私が散歩行くって言ったから貸してくれて・・・」
(隠し事しないって言ってたけど、これはいえないわ・・・)
志 「怪しい~。また何か隠し事?」
歩 「志保?またって?」
志 「いやそのそれは言葉のあやで・・・」
哀 「ちょっと疲れたから先に寝るわね」