第7章 小学校編-修学旅行-
二人はお互い息遣いがわかる位置まで近づいた。
新 「哀・・・俺は・・・」
哀 「なぁに?」
新 「俺はお前が好きだ」
哀 「えっ・・・本当に・・・?」
新 「あぁ、俺はお前が好きだ」
哀 「私もあなたの事が好き」
新 「でも・・・」
哀 「でも?」
新 「志保や歩美も好きだ」
哀 「えっ・・・でもうれしい・・・あなたの気持ちが聞けただけで」
新 「哀・・・」
新一は哀の腰に腕を回し引き寄せ
哀 「え、ちょっと・・・」
その瞬間、二人の唇が重なった。柔らか感触が二人の唇をつつんだ。
新 「ご、ごめん・・・」
哀 「別に、謝らなくても・・・」
二人は目をそらし顔が赤くなっていた。
新 「・・・もうすぐ時間だな、帰ろうか」
そういって新一は哀の手を握った。いつもなら冷たくあしらう哀だが今日は素直にその手を握り返した。服部の車に戻るときに会話はなっかた。車に戻ると服部達はもう車に戻って来ていた。その姿を見た二人はぱっとその手を離した。
服 「遅かったな工藤」
新 「あぁ・・・ 」
服 「なんや何かあったんか?」
新 「な、何もねーよ」
服 「そうか?ならそろそろ帰らんとやばいやろ」
そう言って二人を乗せてホテルへと戻って行った。その時後部座席では、
和 「なぁ哀ちゃん、何かあったん?」
哀 「べ、別になにも・・・」
和 「隠さんでええよ、心ここにあらず、みたいな顔して?誰にもいわんから。ね♪」
哀 (良い事って・・・新一どんな気持ちでキスしたんだろ・・・)
哀は先ほどの事を思い出していた。その事を思い出すと顔が赤くなっていた。
和 「ふーん、その顔もしかして?」
哀 「べ、べつにキスなんかしてない・・・あ・・・」
和 「へ~キスしたんか~工藤君やる~でも早いなまだ小学生よね~」
哀の顔は真っ赤になっていた。哀は話を変えようと和葉に話しかけた。
哀 「そういえば和葉さんはどうだったんですか?」
和 「うちか~うちは去年のクリスマスやったな~平次から告白された時に・・・きゃ~何いわせんの哀ちゃん」
和葉は思い出し少し顔を赤らめながら答えた。
哀 「えっ、あ・・・」
話を変えようとしたが和葉は哀の聞きたいことがキスの事だと思っていたようだ。