第7章 小学校編-修学旅行-
二人は遊歩道を歩き展望台まで向かって歩く。しかしお互い会話は無い。歩くこと10分展望台についた。
哀 「綺麗ね~」
新一はそういう哀の横顔を見た。うっすらと夜景に照らされた哀の顔に見とれていた。新一は哀の横顔を見ながら、
新 「あぁ、綺麗だとても・・・」
哀はその言葉が自分に向けられての物だとは知らずに夜景を見ていた。その時ビューと夜の風が二人をつき裂いた。
哀 「寒いわね」
新 「これ着ろよ・・・」
新一は自分の着ていた上着を哀に着せた。
哀 「え、いいわよ」
新 「いいから着とけ。風邪でもひかれちゃ困るし・・・」
哀 「ありがとう・・・」
(新一のにおい・・・この時間が永遠に続いたら)
新 「そういや服部たち付き合ってるんだってな?」
哀 「え、今知ったの?」
新 「今って・・・オメー知ってたのかよ?」
哀 「えぇ、クリスマスの後和葉さんから連絡がきたわよ。志保も知ってるわよ?まぁ服部君もわざわざそんな事であなたに連絡してこないわよ」
新 「そういやそうだな。俺もそんな事でわざわざあいつに連絡しないしな」
哀 「和葉さん今幸せそう」
新 「あぁ、小さい頃からずっと待ってたんだから・・・」
哀 「そうね・・・幼馴染だもんね」
(そう、あのひととあなたも・・・)
新 「オメー今、何考えてるんだ?」
哀 「いえ何も」
(なんか心が痛い・・・)
新 「ばかやろー、もうあいつは関係ねーよ。それに、それに今はオメーも志保も歩美も幼馴染みたいなもんじゃねーか」
哀 「・・・そうだけど・・・」
新 「今わまだ決まってねーがオメーたちともっと恋してみてー。もっと素直になって。もう一度人生やりなおせるんだから、だから哀、おめーももっと素直になれよな」
哀 「えっ・・・?」
新 「なんか志保や歩美に気使って自分押し込んでねーでよ」
哀 「別にそんなんじゃ・・・」
新 「俺を誰だと思ってるんだ?探偵だぜ、オメーの心ぐらい分かてるよ」
哀 「わかってるならなんで?」
新 「でもよ、志保や歩美もオメーと一緒のように俺のこと思ってくれている。だから俺も一生懸命悩んで答え探すから待っててくれねーか?」
哀 「・・・わかったわ。いい返事待ってるから」
新 「哀」
哀 「新一・・・」
自然と二人間の距離が近づいていく・・・