第7章 小学校編-修学旅行-
志 「わたしとじゃ嫌・・・?」
新 「嫌とかそういう事じゃないけど、席順はこの前決まっただろ?」
志 「哀が変わってほしいて~、ねぇ~哀」
哀 「えぇ、まぁ・・・」
(くっ・・・仕方ないけど・・・)
志 「ほ~らね♪」
(何もいえないわよね~)
新 「哀がいいてんなら別にかまわないけど」
歩 「哀、どうしちゃったの?」
志 「べ、別に、行きだけ変わってあげてるのよ」
こうしてバスは大阪に向けて出発した。まずは空港までバス移動、そこから飛行機で一時間ちょっと。その間志保はずっと新一にべったりだった。大阪につき、大阪城、四天王寺を回った。そして後は班ごとの自由時間になっていた。
志 「新一、なんか面白くないみたいね~」
新 「まぁな、大阪なんてしょっちゅう来てたからな」
哀 「そうね、服部君たちに色々案内してもらったしね。てか志保、その腕どうにかならないの?」
哀は新一と志保がずっと腕を組んでることが気に入らなかった。
志 「組みたいなら、哀もくんだらいいじゃない?」
(どうせ、そんな根性ないのはわかってるんだから)
哀 「くっ・・・」
その二人の言い争いを気にしないようにしながら、
元 「なぁ、なんか食いにいかね~か?」
光 「そうですね~せっかく大阪に来たんだから大阪と言ったら~」
元 「うな・・・」
光 「うな重じゃありませんよ元太君」
元 「ちぇっ」
光 「歩美ちゃんは何か食べたいものないですか?」
歩 「そうね~やっぱり大阪と言ったらたこ焼き」
新一の方をちらちら見ながら答えた。相変わらず、新一を挟んで二人は言い争いをしていた。それを新一はただ見ているだけだった。
光 「なら歩美ちゃん・・・」
光彦が歩美に話しかけようとしたとき、歩美は思いもかけない行動に出た。その行動はみんなが思いもよらないものだった。歩美は哀と志保の言い争いの間に新一の腕をとり、
歩 「新一いこ~」
そういって満面の笑みを浮かべ新一の腕に自分の腕を絡めてその場を離れた。突然のことに新一もドキッとした。
新 (歩美ってこういう子供っぽいところが可愛いんだよな~)
歩 「みんな行かないの~、なら新一と二人でデートだね。ねっ新一♪」
新 (こいつのこの笑顔がまた)
光 「ちょ、ちょっと歩美ちゃん~)
元 「おい歩美~」