第6章 思わぬ再開・最強のライバル
困り果てた3人、そこに、
優 「みんなどうしたんですか?」
優作が騒ぎを聞きつけて階段を下りてきた。
新 「父さん・・・」
博 「優作君・・・」
有 「優作・・・」
目の前に広がった光景をみて優作は、
優 「おや、これはまた・・・博士哀君に双子の兄弟でも?」
博 「いやそんな子はいないはずじゃが」
優 「まぁ、玄関ではあれですから、とりあえずリビングにでも」
こうして優作に言われたとおり、みんなはリビングに向かった。その間も最初に来た灰原は新一の腕に自分の腕を絡ませていた。その姿をもう一人の灰原は見つめていた。
リビングにみんなが座った。相変わらず、片方の灰原は新一にべったりだ。
灰 (なによ工藤君、嫌がるそぶりも見せないで)
優 「まず、新一、哀君はどっちだと思うか?」
新 「えぇ~」
そしたら隣から、
灰 「新一、私が哀よ」
灰 「あんたはだまってて」
優 「哀君たちはだまって」
灰 灰 「はぁい」
新 「父さん・・・う~んいつもの灰原は向こうなんだけど、こっちの灰原も灰原だし」
優 「そうか、博士は?」
博 「そうじゃな・・・どっちも哀君じゃの~」
優 「そうか、身近な人でも見分けが付かないのか、こまったな・・・」
その時、博士が、
博 「もし・・・嫌そんなはずじゃ・・・」
優 「博士?」
博 「優作君ちょっと・・・・・・というわけじゃ」
優 「それならちょっと博士の家にみんなで行ってみましょう」
こうしてみんなで博士の家に向かった。
優 「それで博士、例のものは?」
博 「こっちじゃ優作君」
二人は博士の研究所に降りていった。
博 「やはり・・・」
優 「そういう事でしたか・・・」
博 「でもなぜじゃ、わしは確かにフサエさんの・・・」
博 「そうじゃ、優作君上じゃ」
二人が戻ってきた。
博 「哀君・・・あのフサエさんのクシは?」
灰 「クシ、なんで今?・・・もしかして・・・ダイニングのテーブルの上」
灰原は走ってダイニングに向かった。
灰 「あっ・・・これ私の・・・」
博 「やはりそうじゃったか・・・」
新 「どうなってるんだよ父さん、博士」
博 「新一、あの実験は成功していたんじゃ」
新 「実験て・・・あの実験が?」