第6章 思わぬ再開・最強のライバル
灰 「博士、ただいま」
新 「博士」
博 「おぉ、哀君に新一お帰り」
灰 「おかえりじゃないわよ、なんで工藤君の事教えてくれなかったの?」
博 「あ、いや、どうせ学校でわかるだろうから・・・」
灰原のジト目に博士はタジタジに、
灰 「まったくびっくりしたわよ」
新 「そうだぜ博士、こいつなんかその時、泣いて・・・」
新 「うっ・・・」
新一はお腹を両手で押さえた。灰原のひじ打ちがみぞおちに入っていた。
灰 「変な事は言わないでいいのよ、工藤君」
新 「は・・い」
博 「まったく相変わらず仲がいいの」
灰 新 「どこがだ」
「どこがよ」
博 「ふぁっふぁっふぁっ、しかし新一よまったく、なんとういうか、別の形で工藤新一に戻ってしまったの」
新 「まあな、そういえば今日母さんが博士も夕食にどうかって言ってたけど?」
博 「有希子君が?あぁもちろんおじゃまするよ。ところで優作君は?」
新 「父さんももちろんいるぜ」
博 「おぉ、そうか」
(それでは、ひさびさに酒でも)
灰 「博士、工藤君のお父さんにかこつけて久々に酒で飲もうと思ってるんじゃないわよね?」
博 「ギク」
新 「まぁまぁ、灰原時にはいいじゃね~か、博士も久々父さんに会うんだから」
博 「そう、そう」
灰 「まぁ、仕方ないわね」
灰原はため息を吐きながら答えた。3人は新一との久々の時間を楽しんでいた。
新 「そういや博士、歩美から聞いたけど、なんか実験やるんだって?」
博 「あぁ、世紀の大発明じゃ」
新 「どうせ、ろくでもないものじゃないのか?」
博 「なにを言う、新一」
新 「で、何の発明なんだよ?」
博 「実はな・・・」
新 「えぇまじか、そんなんできるのかよ」
博 「あたりまえじゃ、わしゃ天才科学者じゃぞ、もちろん哀君にも手伝ってもらったんじゃがな」
新 「灰原も?」
灰 「えぇ、博士の気持ちもわかったし、フサエさんにもよくしてもらっていたしね」
歩 「博士、来たよ~」
いつの間にかもう3時だった。
博 「おぉ、待っていたよ歩美ちゃん、今から世紀の大発明をお見せしよう」
新 「おい、灰原」
灰 「なぁに?」
新 「本当に出来るのかよ?」
灰 「さぁ、私は手伝っただけだから」
博 「なにをこそこそ話してるんじゃ?」