第6章 思わぬ再開・最強のライバル
昼休み屋上
そこにはいつもの面子がそろっていた。
元 「さあコナン、じゃなかった新一聞かせてもらおうか」
光 「そうですね、僕たちが納得できるように」
歩 「そうだよ心配したんだから、ねぇ哀」
歩美がそう言って灰原を見た。
新 「あら歩美ちゃん、哀って・・・」
灰 「今はその話どうでもいいでしょ、あなたの話を聞きたいの」
灰原は腕を組み仁王立ちで新一を見下ろした。
新 「しゃーねーな」
新一は頭をかきながら話し始めた。
新 「まず、俺が工藤優作、有希子さんの養子になったのは知ってるだろ?で、その2ヶ月くらい前にその息子の工藤新一が亡くなったのも」
歩 「うん。新聞に載ってたから」
新 「で、その二人が、てか母さん、有希子さんがどうせ工藤になったんだから名前も変えようって・・・」
光 「ちょっとまってください、そんな簡単に名前は変えれないはずですが?」
新 「あぁ、そこは色々とな」
歩 「そこはわかったから、なんで何も言わないで出て行っちゃったの」
新 「まあ、その、話ても色々と面倒で、それにどうせ帰ってくるからいいかなっと・・・」
歩 「よくない!私や哀がどんだけ心配したか」
元 「俺もだぞ」
光 「僕も」
新 「ごめんな、みんな」
元 「ま、こうしてコナンじゃなかった新一も、なんか慣れねーな、でもこうして戻って来たから少年探偵団再結成だ」
光 歩 「おぉ~」
楽しそうにしている3人を見ていた新一、その後ろで一言も話さない灰原をみる新一。
新 「灰原・・・怒っているのかな?」
灰 「・・・」
灰原は何も言わず屋上から出て行ってしまった。
新 「灰原・・・」
歩 「新一君、哀にあやまって!」
新 「俺が?」
歩 「そうだよ、かってにいなくなって、哀どれだけ落ち込んだか新一君わからないの?」
新 「歩美ちゃん・・まてよ灰原」
灰原の後を追う新一、その姿を歩美が優しく見つめていた。
歩 (よかったね哀)
灰 「こないでよ」
逃げる灰原、
新 「ちょっとまてって」
新一は灰原を必死になって追う。灰原も必死に逃げる。そうして体育館の裏に来たとき、灰原の腕を捕まえた。