第5章 突然の別れそして・・・
博 「それはな」
歩 「それは?」
博 「秘密じゃ」
博士は人差し指を口にあてウインクしていた。
博 「そうじゃな早ければ明日にも出来るじゃろ」
灰 「で、それはどんなものなのかしら?」
博 「それは君たちがびっくりするようなものじゃ」
歩 「へ~、じゃ明日学校が終わったらまた来ていい?」
博 「あぁええとも」
歩 「フサエさんいいですか?」
フ 「えぇ、でも私また明日から仕事で海外に行くからいないけどね」
歩 「そうなんですか、フサエさんは興味ないんですか?」
フ 「興味はあるけど、どうせ哀ちゃんの言うとおりろくな物じゃないと思うから」
博 「フサエさん・・・」
博士は少し落ち込んでいた。
歩 「じゃぁ哀また明日来るね」
灰 「えぇじゃまた明日」
歩美帰宅後・・・
灰 「博士、いい加減何を作っているか教えてくれてもいいんじゃないの?」
博 「秘密じゃ」
灰 「なら私手伝わないから」
博 「哀君、それはないんじゃ・・・」
灰 「なら教えなさいよ」
博 「・・・フサエさんには内緒じゃよ」
灰 「えぇもちろん」
博 「実はな、クローン人体を作ろうとしているのじゃ」
灰 「クローン?それはなぜ?」
博 「わしも、フサエさんももう年じゃだから子供を作る事は出来ない、それに哀君もいつかはお嫁にいってしまう。そうなったらわしは寂しくての」
灰 「でも、それならフサエさんにも話して」
博 「びっくりさせようと思ってな」
灰 「まぁ、帰ってきたらそれはビックリするでしょうね」
博 「そこでじゃ、哀君フサエさんの髪の毛を砥取って来てはくれないかの」
灰 「髪の毛を?」
博 「そうじゃ、髪の毛にはその人のDNAが入っておる、フサエさんの髪の毛とわしの髪の毛を合わせて作るんじゃ」
灰 「その少ない頭から抜いていいの?」
博 「哀君・・・」
灰 「冗談よ」
灰 「はいこれフサエさんが使ってたクシを持って来たわ」
博 「ありがとう哀君。よし後は仕上げるだけじゃ哀君手伝ってくれるか?」
灰 「えぇ」
こうして博士と灰原は研究室に降りていった。
その頃
フ 「あら私のクシが無いわああ、こんな所に、哀ちゃんが間違えて持っていったのかしら?」
フサエは哀のクシと自分のクシを入換えてしまっていた。