第5章 突然の別れそして・・・
放課後
元 「なぁ、灰原のお見舞い、いかねえか?」
光 「そうですね、歩美ちゃんも行きませんか?」
歩 「うん……」
元 「じゃあ一回家帰ってから公園に集合な」
歩 「あっ、待って元太くん…お見舞い、私一人で行ってくる」
元 「なんでだよ歩」
歩 「女の子は女の子だけで話がしたいの」
元 「俺たち少年探偵団だろ?」
光 「元太君、歩美ちゃんの言うことも一理ありますよ、具合が悪いときに大勢で押し掛けるのもあれですから」
元 「そうだな…なら歩、灰原に早く元気になれって伝えてくれよ」
歩 「うん。ありがと光彦君、元太君」
こうして歩は一人で灰原の家に向かった。
博 「おぉ、歩美ちゃん」
歩 「博士、哀ちゃんは?」
博 「あぁ、部屋で寝ておる。昨日の夜から部屋から一歩も出てきておらんのじゃ」
歩 「そうなんだ・・・哀ちゃんの部屋行っていい?」
博 「あぁ、歩美ちゃんなら哀君も」
歩は階段を上がり灰原の部屋の前に来た。
コンコン
歩 「哀ちゃん、具合どう?入っていい?」
ガチャ
灰 「吉田さん・・・」
灰原は自分の部屋のドアを開け歩を部屋に入れた。灰原は歩美を部屋の中に入れ、ベットに座った。歩は部屋の中に入ると、灰原の隣に座った。
歩 「哀ちゃん、具合どう?」
灰 「えぇ、だいぶいいわ」
歩美は灰原の顔を覗き込む。
歩 「ねぇ哀ちゃん、コナン君がいなくなって寂しい?」
灰原は歩美の顔を見る。
灰 「まぁ、でも彼なら博士が言っていたようにひょっこり
帰ってくるんじゃない?」
その言葉はいつもみたいな元気が無い。灰原自身、歩美に心配かけないよういつもどおりに話したつもりだったが歩美は
歩 「哀ちゃんコナン君がいなくなって寂しいんでしょ?歩美わかるもん。哀ちゃんコナン君の事好きなんでしょ?」
灰原はその言葉を聞いて動揺した。昔、歩美からコナンへの気持ちを聞いていた、それにその時は自分はコナンヘ好きという気持ちは無いそう言っていたからだ。でも今は違う。
灰 (私は江戸川君が好き、だけどこの子も江戸川君が好き。私は・・・私は・・・)