第5章 突然の別れそして・・・
歩 「ねぇ哀ちゃん、私たち親友・・・だよね。親友なら隠し事とか歩美、嫌だよ」
灰 「吉田さん・・・ごめんなさい」
歩 「どうして、どうしてあやまるの哀ちゃん?」
灰原は涙を流しながら、
灰 「私、あなたの気持ち知っていて・・・でも私も・・・私も江戸川君の事が・・・好きなの」
歩美はその言葉を聞いて、にっこり微笑んだ。
歩 「やっと素直になってくれたね哀ちゃん」
灰 「えっ・・・」
歩 「だって哀ちゃんこの頃コナン君の事よく見てたし、それに最近綺麗になってたから、お母さんが言ってたの女の子は恋をしたら綺麗になるって」
灰原は歩美の顔を見た。その顔は満面の笑みで自分を見ていた。
歩 「それに、哀ちゃんがコナン君の事好きじゃないて言ったのは昔の話。気持ちなんて変わっていくんだし、だってコナン君かっこいいもん」
灰 「吉田さん・・・」
歩 「ねえ、哀ちゃん私コナン君も好きだけど、哀ちゃんも好きだよ。親友だと思ってる。哀ちゃんは?」
灰 「私も、吉田さんの事そう思っているわよ」
歩 「ほんと~良かった。私だけそう思っているんじゃないかと思ってた。じゃあ、親友なんだから哀ちゃんも私の事吉田さんじゃなく名前で呼んでよ」
灰 「歩美ちゃん・・・」
歩 「ちゃんもいらない、私も哀って呼ぶから、哀ちゃんも歩美って呼んで」
灰 「歩美ちゃん」
歩 「もう、歩美って呼んでよ哀ちゃん」
灰 「でも、歩美、歩美も哀ちゃんて読んでるわよ」
歩 「あれ、えへへ哀ごめんね」
灰原は歩美を見ながら今まで組織のなかで知り合いも友達もいなかった頃を思い出していた。組織から逃げ出し、コナンと出会い、そして少年探偵団のみんなと出会い、そして、そして本当は10近く年が離れている親友が出来るとは。
歩 「でもね哀、親友かもしれないけどコナン君の事はライバルだからね」
灰 「えぇわかったは歩」
こうして二人は本当の親友となった。その事を扉の向こうから博士が優しく見守っていた。