第4章 恋の始まりの
コ 「やっと退院できるんだか」
コナンは今日退院する。灰原もリハビリさえ出来れば大丈夫だと通院はするが近くの病院でする事とりなり一緒に退院する事になった。
有 「新ちゃん忘れ物ない?」
コ 「大丈夫だよ母さん」
有 「哀ちゃんは?」
コ 「あぁ、博士がもうすぐ迎えに来るってさ」
この2週間でコナンと灰原の環境はずいぶんとかわった。コナンは養子という形で実の親である優作と有希子ともとの家で暮らすこととなり毛利探偵事務所を出た。といっても相変わらず二人で海外に行くこともあるだろうから独り暮らしのようなものだ。
一方灰原も博士がフサエさんと結婚したのを気に博士の養子になった。
そして一番の違いは…
有 「そう言えば新ちゃん昨日蘭ちゃんが家に来てこれを新ちゃんに渡してくれって」
そういって有希子は二通の手紙を取り出した。一通はコナン宛、もう一通は灰原宛だった。その時はただの退院祝いでの書いてあるのだろうと気にも留めなかった。
コ 「あぁ、後で灰原にも渡しておくよ」
コ 有 灰 博 「みなさんありがとうございました」
灰 博 「さあ、みんなの所へ帰ろう哀君。みんな、哀君と新一に会いたがっていたぞ」
有希子はようじがあると言いコナンと灰原を博士に預け先に帰宅してしまった。
車中
コ 「よかったな退院できて」
灰 「そうね、いつまでもあんな所にいたくないもんね」
この2週間で灰原は前より明るくなった。笑顔をよく見せるようになったのだ。
コ 「そういえば蘭から手紙だってさ、母さんから預かった」
灰 「そう、ありがとう」
コ 「そういえば、最近蘭に会ったか?」
灰 「いいえ、あの時が最後よ」
コ 「あの時って?」
コナンがニヤニヤしながら灰原を見る。灰原は少し顔を赤らめて
灰 「もう、わかってるくせに」
と向こうを向いてしまった、
コ 「なんだろうな、内容」
そう言って二人は手紙を読み始めた。