第1章 始まり
ジ 「ハーイクールキット。目を覚ましたのね」
コ 「うん…」
ジ 「シュウ…あの事を彼に…」
そう言ってジョディーは赤井に目をやる。
赤 「こんな時に言う事じゃないかもしれないが、例の薬の件とやつらの事だか…」
コ 「あ、あぁ…教えてくれ、俺はあの後の事は覚えていないから…」
(そうあいつ、ジンに撃たれて、俺をかばってあいつが撃たれそして二人とも……そして薄れゆく意識の中で赤井さんがジンを撃った…)
赤井はコナンの態度を見ながらゆっくりと話し出した。
赤 「やつらはあのビルを爆破した。自分達の存在を消すように…俺が奴をジンを撃った後奴は隠し持っていた爆弾のスイッチを押そうとした。と同時におれは奴に向かって発砲したが奴がスイッチを押すのが早かった。奴は死んだが、爆弾の起爆スイッチは押されていた…俺はお前達を建物の外に出すことしかできずに、例の薬のデータまでは…すまない……」
ジ 「シュウ…」
コ 「ありがとう赤井さん。あいつを助けてくれて…あの組織が無くなったことであいつはもう命を狙われることが無くなった。…それに最初から…」
ガチャ
扉がいきよいよく開いた。
有 「新ちゃん目を覚ましたのね」
有希子がコナンを抱きしめながら涙を流す。
コ 「かあさん…ごめん…心配かけて…」
有 「もう心配ばかりかけて…」
泣きじゃくるははを見つめながらコナンは、
コ 「赤井さん…」
赤 「なんだ?」
コ 「例の話なんですけど…」
赤 「あぁ…でも本当にいいのか?」
コ 「うん。最初から決めていたことだから…」
赤 「わかった…」
そう言って赤井とジョディーは部屋を出ていった。そして二人と入れ替わるように優作が部屋に入ってきた。
優 「新一…」
コ 「とうさん…」
久しぶりの家族三人。
コ 「とうさん、かあさんちょっといいかな…」
有 「なに新ちゃん?」
有希子はコナンの顔をのぞきこんだ。
コ 「大事な話があるんだ…」
そうしてコナンはゆっくりと話始めた。