第12章 最悪の事件・・・
そして残された二人は、
志 「哀、今日は何しようか?」
哀 「そうね~夕食の買い物には行きたいわね~」
志 「じゃ暇だから私も付き合う~」
哀 「ならもう少し涼しくなってからでましょう、その前にこの家の掃除が先ね」
志 「そうね~」
そう言って哀と志保は家の掃除を始めた。そして新一は部活へ家を出て行った。そして少し涼しくなった夕方、二人は買い物へと出かけた。
志 「この時間でも暑いわね~」
哀 「そうね、でも志保いくら暑いからってその格好どうにかならない?」
通行人がチラチラと二人を見る。
志 「だってしょうがないでしょ、暑いんだから」
志保は下はショーパン・上はキャミソールという肌のろしつの高い格好をしていた。
志 「でも哀も人の事言えないと思うけど?」
志保は哀の格好を見て言った。哀はミニスカートとワンピースを着ていた。
哀 「そうかしら?あなたよりはましだと思うけど?でも人の視線が気になるわね・・・」
まぁ、ハーフの美人の双子?がそんな格好をしていたら男なら振り返ってみてしまう、それが中学生だとしても、そうは見えないからだ。二人は近くの商店街にやってきていた。いつもこの商店街で買い物しているので、二人はその辺のお店のご主人達とは顔見知りだ。
魚屋 「らっしゃい、今日は二人で買い物か?」
哀 「えぇそうよ」
魚屋 「哀ちゃん、志保ちゃん、生きのいい鯵が入ってるよ」
哀 「そうね~どうする志保?」
志 「そうね~おじさんおまけしてくれる?」
志保はにっこり微笑んで魚屋の店主に言った。
魚屋 「もう~志保ちゃんのその顔見たらサービスしないわけいかないじゃないか」
志 「ありがとう~おじさん」
哀 「相変わらず、そういうの得意ね」
魚屋の店主から安く鯵を4匹購入し、その後も八百屋や肉屋で同じようにサービスをしてもらい買い物も終わろうとしていた。
哀 「こんなもんかしら?」
志 「でも今日は、随分と買ったわね?」
哀 「えぇ、明日は新一の大会が始まるしね」
志 「あら?朝の話聞いてたの?」
哀 「あら?聞いちゃまずかったかしら?」
そう言いながら二人は帰り道を帰っていると、後ろから不振な男が後をつけていた。その視線に哀はいち早く気づいた。
哀 「志保、誰かに付けられているわ」
哀は小声で志保に言った。