第12章 最悪の事件・・・
新 「なんだよその顔は?」
新一はちょっと嫌な感じがした。
哀 「別に、ね志保?」
志 「そうね哀」
二人は見詰め合ってにっこり微笑んだ。その姿を見た新一は嫌な予感がぷんぷんした。
新 「だからなんだよその顔は?」
哀 「だから何もないわよ」
志 「じゃおやすみ~新一」
そう言って二人は自分達の部屋に入っていた。そして二人は新一の気持ちを自分達の中だけにおいて眠りについた。
次の日の朝、夏休みに入った事もあり、新一は遅くまで推理小説を読んでいた為まだ布団の中だった。そこに携帯電話の音が響いた。新一は寝ぼけたままその電話を取った。
新 「はぃ、工藤です」
新一は相手が誰かも分からないまま電話に出た。
?? 「おう、俺や、工藤」
新 「朝から元気だな服部」
朝から相手の陽気な関西弁に少しテンションが落ちる新一。
平 「なんや久しぶりに親友が電話してんのに?」
新 「いつから俺達親友になったんだ?」
平 「いつって工藤、前からやろ?」
新 「そうだっけ?で、何だよ急に?」
平 「最近工藤に会ってなかったから急にあいとーしてな、それに今日から夏休みやろ?」
新 「まぁ、夏休みだけどなんだよ?」
平 「だから、今から来るからなよろしくな」
新 「おい、服部」
しかし、もう電話は切れていた。
新 「またあいつは急に・・・」
そう言って新一はベットから体を起こし階段を下りてリビングへ向かった。
哀 「あらやっと起きたのね?」
新 「あぁ、哀コーヒー」
哀 「はいはい」
そう言って哀はキッチンへ、新一はソファーへ座り新聞を読んでいた、そこに志保がやってきた。
志 「おはよ新一」
新 「あぁ」
志 「今日から夏休みだね、そういえばもうすぐ試合じゃなかった?」
新 「明日から始まるよ、今日は昼からミーチングだけ」
志 「そうなんだ」
と、志保と新一が話をしていると、哀がコーヒーを持ってキッチンからやってきた。
哀 「はい。コーヒー」
新 「さんきゅ」
そう言って新一はコーヒーに口をつけた。
哀 「今日は何時くらいに帰るの?」
新 「そうだな、7時までには帰るよ。じゃ準備してくる」
そう言って新一はコーヒーを飲み終えて、部屋へ戻って行った。