第12章 最悪の事件・・・
新一が先に自宅に帰ったが、哀と志保はまだ博士の家にいた。フサエが3人にコーヒーを入れて持って来て、
フ 「哀ちゃん、志保ちゃん最近何かあったの?」
フサエは二人にコーヒーを手渡しながら聞いた。
志 「え、どうして?」
フ 「今日の二人の態度を見てたら誰でもわかるわよ、ね、あなた?」
フサエは博士に話をふった、博士は困った顔をしながら、
博 「いや・・・その・・・そうじゃな・・・」
視線を二人から外しながら答えた。
哀 「別にたいしたことじゃないわ」
志 「ちょっと新一をからかってるだけ」
フ 「そう?この前新一君あなた達が帰って来ないからって、こっちにご飯食べに来てたわよ」
哀 志 「え・・・」
二人はその日の事を思い出していた。その光景を思い出して二人は笑い始めた。
フ 「どうしたの急に?」
フサエはいきなり二人が笑い出すものだからびくりした。
志 「じつはフサエさん」
そう言って志保はその日の事を話し始めた。
フ 「まぁ、新一君大変でしたね」
フサエも口元は笑っていた。
フ 「でもどうして喧嘩したの?」
志 「聞いてよフサエさん
そう言って志保はその時の事を話し始めた。
志 「・・・・・・・と言う事なのよ、その意味ぐらい教えても言いと思わない?」
志保は残ったコーヒーを飲み干して言った。その事を聞いたフサエは、
フ 「あなた達3人は本当、仲がいいようね」
志 「なんで?」
フ 「だって、ただそれだけの事で喧嘩するんだもの。喧嘩するほど仲がいいって、よく言ったものだわ」
フサエは2人に微笑みながら言った。
哀 「そうね、よく考えたらたいしたこと無いようなものね」
今まで黙って話を聞いていた哀が口を開いた。
志 「そうね、冷静に考えたら喧嘩するような内容じゃないわね」
哀 「少し私達も意地になってたかもね」
その言葉を聞いていたフサエはにっこりと微笑んで、
フ 「コーヒーのお代わり?」
志 「あ、私飲む~」
哀 「じゃ、私も」
フ 「はいはい」
そう言ってフサエはキッチンに向かっていった。その様子を見ていた博士が、
博 「これでやっと今までどおりの3人になるんじゃな」
博士はほっと胸をなでおろした。しかし、