第12章 最悪の事件・・・
新 「哀?」
哀 「なにかしら?」
哀はジト目で新一を見る。
志 「哀ちゃんと昨日のとおりしてくれたんだ」
志保がうれしそうに哀に話しかける。
哀 「えぇ、もちろんよ」
二人はニヤニヤしながら話していた。
新 「お前達、これってもしかして・・・」
哀 「えぇ、お察しの通りあなたの大好きなレーズンよ」
哀はにっこり笑って答えた。
新 「いや・・・俺レーズンは・・・」
志 「しってるよ~新一がだいっきらいって事くらい」
新 「じゃなんでそれを・・・」
哀 「昨日の仕返しよ、きちんと説明するまでご飯は全部レーズン入りだから覚悟しなさいよ」
新 「・・・そんな・・・」
こうして新一が食べ物を口に入れたのはその昼の給食の時間だった。こうしてその日の昼休み、新一はまた職員室に呼び出され、アメリカへの話を聞いていた。そして家に帰ると、
新 「ただいま」
先に帰っていると思われた哀と志保だが、返事が無かった。
新 「あんな事でまだ怒ってるのか?」
新一はぶつぶつ言いながら自分の部屋に入っていった。
その頃、哀と志保は歩美と近くの喫茶店にいた。
志 「そう言うことなのよ歩美」
志保はパフェを食べながら歩美に昨日の事を話していた。
歩 「そうなんだ、昨日部活中に呼び出されて帰って来たら元気がなかったから・・・そんな事があったんだ」
志 「別に何も危ないことなんか無いのにね?」
歩 「ただ寂しいんじゃないの新一?」
志 「え、だってたかが2週間よ?」
歩 「そうだけど、今までずっと一緒にいたんだし2週間も一緒にいなかった事なかったでしょ?」
志 「そうだけど・・・」
歩 「哀はどう思う?」
哀 「さぁ、あの人がそんな事思うのかしら?」
哀はコーヒーを飲むながら答えた。
歩 「でも新一も寂しいなら寂しいって言えばいいのにね。素直じゃないね~」
歩美はニコニコ笑いながら言った。
歩 「じゃーさこんなのはどう?」
歩美は哀と志保にこそこそっと話をした。
哀 「な、あ、歩美そんな事・・・」
志 「ま、おもしろそうね~」
二人は別々の反応をした。
哀 「私は無理だわ・・・」
志 「そう?なら私だけでするけどいいかしら?」
志保はにっこり微笑んで哀を見た。哀は顔を赤くしながら下を向いたままだった。