第12章 最悪の事件・・・
新一は家に帰ってソファーでぼーっとしていると、帰ってきた志保に怒られた、
志 「ちょっと新一!人が待ってるのに置いて帰るなんてひどくない?」
志保は帰ってくるなり新一に詰め寄った。
新 「あ、わりい・・・考え事してたらすっかり・・・」
志 「すっかりじゃないわよ、暑い中待ってたのに」
新 「暑いって、図書館だろ?」
志 「図書館でも待ってたのは待ってるんだから忘れるのはひどくない?」
新 「だから謝ってるんだからいいじゃねーか?」
志保の怒りはおさまりそうにない、そこへ志保の後ろから哀が
哀 「志保、この人がこんな時には何か考えてるのよ、それも私達を忘れて帰るような重大な事をね」
哀はジト目で新一を見た。その哀の目から新一は視線を外し
新 「別に何でもねーよ」
哀 「何でもないなら言ってくれてもいいんじゃない?」
新 「だからまだ正式に決まった事じゃないから」
哀 「だから何の事なのか、あなたの部活終わりを待っていた私達には聞く権利があるのよ?」
哀の正論に新一はかなわないといった様子で今日の事を話し始めた。
新 「・・・だってさ」
新一からの話を聞いた二人は、
志 「えーなんで新一だけなの?私も行きたいよ~」
新 「別に旅行に行くわけじゃないんだし、それにまだ行くって決まったわけでもないし・・・」
哀 「そうね、別にいいんじゃないの?」
新 「え?」
哀 「だってたかが2週間くらいなんでしょ?」
新 「まぁそうだけど・・・」
志 「哀って寂しくないの?」
哀 「別に・・・」
哀は志保からの視線を外しうつむく。
哀 「それよりなぜ行きたくないのかしら?」
哀は話を誤魔化すように話を変えた。
新 「それは・・・」
志 「それは?」
志保は新一の顔を覗き込む。
新 「2週間だぜ、どんな奴かわからねー日本人の先生の家に泊まるんだぜ、それに・・・それにこの家にお前達2人だけにするのは色々危なえから・・・」
新一の最後の言葉は小さくて2人には聞き取れなかった。
志 「何ていったの新一?最後の方聞き取れなかったんだけど?」
哀 「そうね、私達2人だけに、何?」
新一は二人から挟まれて身動きが取れなくなっていた。
新 「だから2人だけにしとくのは色々と危ないって言ったんだよ」