第11章 中学入学
新一はクラス別けの掲示板を見た。中学になり1学年5組、1組30人のクラスになっていた。その中で自分の名前を探すのは一苦労だった。
新 「俺はどのクラスだ?」
新一は掲示板を探す。
歩 「新一は3組だよ」
歩美が新一に言った。
新 「あぁ」
歩 「いいな~新一は」
新 「なんでだ?」
歩 「だって、私達は別々だもの。私1組」
元 「おれ2組だぜ」
光 「僕は5組です」
今までこの6人は小学校の時一緒のクラスになっていた。しかし中学に入り別々のクラスになっていた。
新 「そっか、でもあいつらはどのクラスなんだ?」
そう言って新一は後ろにいた哀と志保を指差した。
歩 「新一ってばよく見たの?」
新 「え、いや自分のしか見てないけど?」
歩 「ちゃんと自分のクラスメイトぐらい見たら?」
歩美からそう言われ新一は自分のクラスを見た。
新 「あぁ、なんだ」
新一はため息交じりで言った。その声を聞いて後ろから頭を誰かから叩かれた。
新 「痛っ、誰だよ」
新一は後ろを振り返った。そこには哀と志保が立っていた。
新 「なんだよ、いてーじゃねいか」
志 「なんだじゃないわよ。私達と一緒のクラスでは不満なわけ?」
新 「不満とかじゃないさ」
志 「じゃなによ?」
新 「だって家でも一緒・・・」
新一はそこで言葉をとめた。歩美達には哀達と一緒に住んでる事は内緒にしていたのだった。
歩 「なに新一?家でも?」
歩美が新一の顔を覗き込んだ。
新 「いや・・・家も近いのにクラスも一緒なのかと・・・」
哀 「ばか・・・」
哀は独り言のようにつぶやく。
歩 「ふーん。でもいいな~私達は別々のクラスなのに新一と哀、志保は一緒なのか」
志 「歩美いいじゃない、どうせ学校は一緒なんだし」
歩 「そうだけど・・・」
新 「志保の言うとおりだぜ」
元 「そうだな、歩美しかたないさ」
そう言って落ち込む歩美をみんなで励ました。そして6人は自分のクラスへと別れて入っていった。新一達は自分のクラスへと入っていき自分の席へと座った。そしてその日は軽い自己紹介と先生の紹介と学校の行事等の説明だけでその日が終わった。そしていつものように6人で下校していくのであった。