第11章 中学入学
博 「きょうは入学式じゃな。どうじゃ?」
新 「どうって、二回目だからな」
哀 「私はこっちの学校は初めてだからなんか楽しみだわ」
志 「私も~」
新一達3人は博士の家にいた。3人とも真新しい征服を着て。
博 「でも志保君、そのスカートは、そのなんじゃ・・・短すぎないか?」
博士は志保の制服のスカートを見ながら恥ずかしそうに言った。
志 「そう?これくらいちょどいいのよ」
哀 「志保ったら」
そんな会話をしていたら、
フ 「みんなもう時間じゃないかしら?」
フサエからそう言われて新一は時計を見た。
新 「やっべー、もう行かないと入学式に遅れたらさすがにやべーからな」
そう言って哀と志保と一緒に玄関へ、
「いってきます」
3人は玄関で声をそろえて博士とフサエに言って博士の家を出た。そしていつもの道を3人並んで歩いていた。
新 「でも中学に入ってもどうせいつもの道なんだよな」
帝丹は小中高一環の学校だった。小学校の近くに中学、そして少し離れた位置に高校がある。
哀 「いいじゃないそれくらい」
新 「まぁそうだけど」
志 「でもこうして3人で入学できてよかったわ。一時は誰かさんが入学しないかと思ったから」
志保は哀を見ながら言った。
哀 「もういいじゃないの志保」
3人は笑いながら登校していた。そして校門まで3人が来た時なにやら校門付近に人垣ができていた。
新 「なんだ?」
そう言いながら新一達は校門の方へ歩いていくと、そこには帝丹中の制服を着た女性と達が集まっていた。
生徒 「ねぇもうすぐあの人に会えるんだわ」
「私この為にがんばって勉強したんだから」
「私も私も」
そういう会話が聞こえてきた。そこに新一達3人が現れた。
「きゃー工藤くんよ」
一人に女生徒の声にみんなの視線が新一に集まった。一瞬のうちに新一はその生徒達に囲まれる。哀と志保はその波から追い出されるように新一と離れてしまった。
新 「ちょっと・・・」
女生徒達からもみくちゃにされる新一。
「きゃー本物よ」
「私工藤君のファンなんです」
「私も~だから帝丹にきたんです」
その女生徒達の迫力に新一はたじたじだった。