第10章 中学生活の始まり
哀 「新一もか・・・歩美について来てもらうのもな・・・」
哀は困った感じで答えた。
哀 「ま、明日すぐにいる物じゃないし明日はやめておくわ」
その言葉を聞いた志保はほっとしていた。
志 「そうだ哀、明日ご飯私が作るから」
哀 「どういう風のふきまわしよ?休みの日は遅くまで寝ているくせに」
哀はジト目で志保を見た。
志 「え、哀今日の引越しで疲れたでしょうからそのくらいわと・・・」
哀 「あなたがそんな事言うなんて、明日は雨かしら」
哀は窓の外を見ながら言った。
哀 「ま、でも確かに疲れたから助かるわ」
志 「まっかせなさい」
志保はそう言って胸を叩いた。
新 「そう言えばお前達風呂はいらねーのか?」
新一はコーヒーを飲みながら言った。
哀 「そうね、もうこんな時間だから志保一緒に入りましょうか?」
志 「そうね、その方が時間も早いしね」
そう言って二人は自分の部屋に着替えを取りに戻って行った。そして二人は着替えを持って階段を降りてきた。
哀 「新一覗かないでよね」
哀はジト目で新一を見る。
新 「な、覗くわけねーだろ~」
新一は飲みかけのコーヒーを口から吐き出しそうになった。
志 「私は新一ならいいんだけど♪」
哀 「ちょっと志保」
志 「冗談よ」
そう言って二人は風呂へと消えていった。その後新一も風呂に入り、新一が風呂から上がったら二人とも部屋にいるのかリビングには誰もいなかった。
新 「っったく志保のやろー明日の事何も決まってないじゃないか」
新一はぶつぶつと言いながら階段を上がって自分の部屋に入った。自分の部屋に入り読みかけの小説を読んでいると新一の携帯が鳴った。そこには志保からのメールで、
「明日10時駅前で待ち合わせ。私は9時に出るから時間をずらして出てね。哀にはばれないように」
とメールが来ていた。そのメールに新一は了解。と短い返事を送った。
新 「でも哀鋭いからな~」
そう言いながら小説に目を落とした。そして夜が明けた。
次の日の朝早くから志保はキッチンで朝食を作っていた。哀も新一もまだ寝ていた。準備ができ二人が眠る二階へ上がる志保、
志 「まずは哀から・・・やっぱり新一から」
そう言って志保は新一の部屋に入った。
志 (うわー本しかないじゃないこの部屋)