第10章 中学生活の始まり
小学校の卒業式から数日後、博士宅では引越しの準備が行われていた。
哀 「ちょっと変な所見ないでよね新一」
新 「あ、そんなの見てねーよ」
志 「文句言うなら一人でしたらいいじゃないの哀?」
3人は中学と同時に工藤邸での暮らしに備えて引越しをしていた。博士の家と工藤邸はすぐ隣なのだがやはり二人分の引越しとなると中々大変なのだ。しかし歩美達に3人で住む事は言ってないので手伝ってもらうわけにもいかず3人だけで行なっていた。博士とフサエさんはちょうど博士の学会と旅行をかねて金沢まで行っていて居なかった。
新 「まったく女ってなんでこう荷物が多いのかね・・・こんな事なら元太達に言って手伝わせるんだった・・・」
新一はぶつぶつ言いながら思い荷物を運び出していた。
哀 「文句言わないで運んでくれる?」
新 「だってよ~」
志 「しかたないじゃない。あの子達に3人で住んでるってばれたら、すぐ学校全体に広まっちゃうよ」
新 「ま、そうだけどよ・・・」
哀 「私達あなたの多くのファンに反感買いたくないし」
新 「おいおい・・・」
(ま、俺もお前達のファンに文句言われたくないしな)
こうしてまる1日をかけて引越しを終わらせた。
新 「は~やっと終わった」
新一はそのままベットに倒れこんだ。
哀 「ちょっとそこ私のベットなんだけど」
哀がジト目で新一を見る。
新 「いいじゃねーか。疲れたんだから」
哀 「まったく」
哀は腕組みをしてため息をついた。そこに志保が入って来た。
志 「また喧嘩してるの?」
志保はあきれたみたいに言った。
哀 「喧嘩じゃないわよ、新一が私のベットに寝てるから・・・」
哀のベットで横になっている新一を見て志保は
志 「新一、私のベットなら文句言わないよ~。なんなら今日一緒に寝る?」
志保はにっこり微笑んだ。
哀 「し、志保なんて事言ってるの///」
志 「冗談よ、冗談」
志保は笑いながら言った。
新 「そいや腹減ったな~」
3人は朝ご飯を食べたっきり何も食べていなかった。
志 「でも今日は何もしたくない~」
哀 「そうね、疲れちゃったわ」
新 「それなら何か食いに行くか~」
そう言って3人は外食に出かけていった。場所は近くのファミレス。