第9章 これからそして卒業
有 「だって~なんか今入っちゃいけないような感じだったんだもん。ね~新ちゃん、志保ちゃん」
そう言って有希子は新一と志保を見た。
有 「哀ちゃん、私達もあなたの事本当の子供のように思ってるのよ。だから私達ができることがあったら何でも言ってね。ね、優作♪」
優 「もちろんだ」
哀 「有希子さん・・・」
有希子は哀ににっこりと微笑んだ。
有 「だって~私もこんな可愛い女の子がほしかったんだもん♪」
新 「悪かったな、可愛くなくって」
新一はむすっとした顔をして言った。
有 「そんな事言ってないわよ新ちゃん」
有希子は新一を捕まえてほっぺにキスをした。
新 「ちょ、ちょっと母さん」
有 「あらま、昔はしょちゅうしてのに、やっぱり哀ちゃんや志保ちゃんの方がいいのかしら?」
新 「な、なにいってるんだ母さん///」
哀 「有希子さん///」
志 「・・・」
有 「あれ、志保ちゃんどうしたの?」
いつもは有希子にのってくる志保がおとなしい。
志 「いえ・・・哀がそんな事考えていたなんて・・・」
哀 「志保・・・」
有 「いいのよ志保ちゃん気にしないで、志保ちゃんは志保ちゃんで♪」
博 「そうじゃよ志保君」
フ 「そうよ志保ちゃんのように接してくれたら私本当のお母さんになれたみたいでうれしかったし」
志 「フサエさん・・・」
有 「て事で、暗い話は終わり♪さぁみんなで飲みましょう~」
こうして有希子の明るさからその場の雰囲気は変わり、みんなでお酒を飲みながら楽しい場になっていた。そして新一、哀、志保は別の部屋にいた。
新 「まったく、哀お前そんな事考えてたのか?」
哀 「だって、しかたないでしょ?」
志 「あんたっていつも一人で考え込んで、普通相談しなさいよね?」
哀 「お気楽なあなたに相談したところでどうなるのよ?」
志 「あんたね、それでも兄弟なの?」
哀 「出来の悪い妹に相談できないわよ」
志 「なんて?」
哀 「なによ」
新 「ちょ、ストップ」
新一は二人の間に割って入った。
新 「もういいじゃねーか。こうしてみんなで帝丹に行けるんだし」
志 「別に私は哀が他の所に行ってくれたほうがよかったのに~そうしたらライバルがいなくなって新一は私の物になったのに」
哀 「なんですって?」
志 「なによ」