第9章 これからそして卒業
志 「本当の事ですから~」
有希子と志保はそんな話でもりあがっていた。優作と博士は二人でお酒を飲みながらなにやら話しをしていた。フサエと哀はキッチンから有希子が作ったご飯を運んでいた。
有 「そういえば新ちゃん、中学はどうしたの?」
新 「あぁ、俺帝丹に行くから」
有 「そう、いいの?色々来てたみたいだけど?」
新 「あぁ、俺は高校までは帝丹に通うから」
有 「ま、新ちゃんの人生なんだから新ちゃんの希望どおりに進んでいいのよ。そう言えば博士達から聞いたけど、哀ちゃんや志保ちゃんはどおするの?」
志 「わたしは新一と一緒の帝丹に通います」
有 「あら♪それなら安心ね新ちゃん♪なら哀ちゃんも当然帝丹に行くのよね?」
哀 「あ、私はまだ・・・」
有 「あら?そうなの?私はてっきり新ちゃんと一緒の学校だと」
哀 「すいません・・・」
有 「別に謝らなくていいのよ。哀ちゃんの人生なんだから。私にできることがあったら言ってね♪」
哀 「ありがとうございます」
こうして他の面々は楽しい夕食を食べていた。
フ 「あなた、あまりのみ過ぎないようにね」
博 「あぁ、じゃが久しぶりにこうやって優作君と飲めるんじゃ」
優 「フサエさん今日は特別ってことで」
優作はフサエにウインクしながら言った。するとフサエは優作の耳元で、
フ 「優作さん、ちょっとお話が」
優 「分かりました」
フサエと優作は席をはずし隣の部屋へ入っていった。
フ 「優作さん始めてお会いするのにこんな事お願いするのもあれなんですが・・・」
優 「なに、博士の奥さんならもう家族同然ですからなんなりと」
フ 「ありがとうございます。実は哀ちゃんの事なんですが・・・」
優 「哀君の?」
フ 「えぇ、実は何か悩みがあるようなんです」
優 「悩みですか」
フ 「はい。志保ちゃんはあの通り明るい性格で、なんでも私達に話してくれるんですが、哀ちゃんはまだ・・・」
優 「そうですね。哀君は志保君と違って、思ったことを素直に言えない子ですからな」
フ 「そうなんですよ。それで多分進路の事で悩んでるんじゃないかと・・・」
優 「そうですか。それなら少し私が力を貸しましょう」
こうして優作はフサエを残して部屋を出て行った。