第9章 これからそして卒業
光 「隠しても無駄ですよ、昨日校長室での話し聞きましたから」
新 「あぁ、昨日の事か」
新一は自分の席に着きながら言った。その周りに元太の言葉を聞いたクラスのみんなが集まってきた。
元 「いっぱい推薦の話来たんだろ?」
新 「あぁ、20校くらいな」
歩 「20校からも?すごいね~」
光 「歩美ちゃん関心している場合じゃありませんよ」
元 「そうだぞ歩美、少年探偵団がばらばらになっちゃうかもしれないんだぞ」
歩 「そうだね、哀や志保も?」
志 「私達は、10校くらいだど」
光 「そうですよね、みなさん頭いいですからね」
元 「それでどうするんだよ新一?」
新 「俺か?おれは・・・」
クラスの注目を浴びる新一。その時、先生が入って来た。
先生 「ほら、席に着いて。授業始めるぞ」
こうして新一達の答えを聞けないまま授業が始まった。そして授業が終わりまたもや新一と哀、志保の周りには人だかりができた。その中心はまたもや元太だ。
元 「で、どうなんだよ新一?」
新 「俺か、俺はどこにも行かないって」
元 「え?」
新 「だから、このまま帝丹中に上がるって意味」
光 「え、それはどこの誘いも受けないって事ですか?」
新 「あぁ、そうだ。もちろん高校もこのまま上がるつもりだ。ま、試験に上がればの話だがよ」
その話を聞いた新一の周りの、特に女子は喜びの声を上げた。
元 「そっか、よかった」
光 「新一君なら問題ありませんよ」
歩 「そうだね、そう言えば哀、志保は?」
今度は男子が集まって二人の答えに耳をすます。
志 「もちろん私は、新一と一緒の中学にあがるよ」
男子は喜びをあらわし近くの男と抱き合ったりしていた。
歩 「そっか。よかったなら哀も一緒だよね?」
歩美はとうぜん哀もそうするものだと思っていた。しかし、
哀 「私は、まだわからないわ・・・」
歩 「えっ・・・哀なんで?」
志 「色々考えてるのよ・・・」
元 「灰原、みんな一緒に帝丹いこうぜ~」
哀 「小嶋君、ごめんなさい少し考えさせてくれない?」
光 「そうですね・・・灰原さんは灰原さんの考えがありますから・・・」
歩 「哀・・・」
こうして他の男子は微妙な感じになっていた。そうして放課後、いつものようにみんなで帰っていると哀が、