第9章 これからそして卒業
夏休みも終わり、すっかり秋らしい気候になっていた。部活も終わり新一は事件のたびに目暮警部から呼び出しをうけて事件現場へと通っていた。部活が無い事をいいことにその頻度は多くなっていった。そのおかけで工藤新一は新聞等で大々的に取上げられていた。あの高校生探偵工藤新一の生まれ変わり「その名も工藤新一まだ小学6年生にして前の工藤新一にならんだ?」と大々的に取上げられていた。その張本人は両方自分だからとなんか納得はいっていなかったが、元々目立ちたがりだったので悪い気はしていなかった。
まあそれもこれもある男のせいでもあった。数日前、関西に某TV局で西の名探偵こと服部平次が特集されていた。その時にライバルでもあった東の探偵工藤新一の事を聞かれ、
服 「あいつが死んでしもーても東には俺に並べる探偵がおるでー。そいつは工藤の親戚でな、昔は眠りの小五郎のとこに居候してたんや、あいつの推理力は工藤新一と眠りの小五郎を合わせたようなやつや。まぁ俺にはかなわんがな」
と言ったことに始まり、新一の過去(養子になり、工藤新一となった)がTVではいいネタにされ一気に知名度が上がっていた。顔よし、頭よし、スポーツ万能。世間の注目を浴びていた。そんな中、
先生 「えーこれで授業は終わる」
元 「新一かえろうぜ」
先生 「あ、工藤君、それと灰原さんと阿笠さんは職員室に来なさい」
帰ろうとしたみんなは一斉に3人に目をやった。
元 「なにしたんだよ新一?」
歩 「それに哀、志保まで?」
新 「何もしてねーよ」
哀 「私もしてないわよ」
志 「私も」
新 「どうせつまらない事だろ、先かえってな」
そう言って3人は職員室へと教室を出て行った。
光 「なにかにおいますね?」
元 「そうだな」
歩 「よしこっそり見にいこー」
こうして3人は後を着いていった。
新 「工藤です。入ります」
そう言って、新一と哀、志保は職員室に入った。
先生 「おぉ、来たか。ちょっと来い」
そう言って先生は校長室に連れて行った。
新 (なんかやったか俺・・・?)
3人は訳がわからないまま校長室へと入った。そこには校長、教頭、生徒指導、担任の先生達が待っていた。
先生 「校長、連れてきました」
校 「みんな座りなさい」
そう言われて3人は席に座った。