第8章 サッカー大会と歩美の恋
二人が家に帰ったら新一はリビングにいた。
志 「ただいま~」
しかし新一からは返事がない。
志 「新一帰ったわよ」
新 「あ、あぁ・・・」
哀 (まったく・・・)
志 (はぁ~やっぱりか・・・)
哀 「そこで歩美にあったわよ」
新 「え、歩美に?」
志 (今ここで言うか普通?)
哀 「話は聞いたわよ全部」
新 「そうか・・・」
哀 「そんな顔してたら歩美がなんて言うか・・・」
新 「哀・・・」
哀 「もともと、3人のうち誰かを選んでて言ったのは私達なのよ。あなたが毎回そうしていたらこまるんですけど」
志 「そうだよ、哀の言うとおり~」
新 「オメーたち・・・」
哀 「だから、これからも今までどおりに接してちょうだい」
志 「あ、わたしにはもう少し愛情をこめてね♪」
哀 「志保~」
新 「そうだな。そうだよな」
いつもの顔に戻った新一を二人はほっとしたような顔で見ていた。
新 「なんか腹減ったな~そういや歩美が焼きそば勝って来てくれたんだ~」
志 「え~今からハンバーグ作るつもりだったのに~」
新 「大丈夫、それくらい食えるって」
志 「ならすぐ作るからね~」
そう言って志保は新一の家のキッチンへ向かった。
新 「哀、歩美泣いていたよな・・・」
哀 「えぇ・・・でも喜んでいたわ、あなたとファーストキスできたって」
新 「歩美その事も言ったのか~」
哀 「えぇ、だって親友ですもん。それくらい当然よ」
新 (女ってわからねー)
哀 「でも、これで後は私と志保よ」
新 「わかってる」
その時、新一の携帯が鳴った。
新 「だれだよ」
新一は電話に出た。
新 「博士?あぁ、えーそうなのか。あぁ伝えとく」
哀 「博士から?なに?」
新 「あぁ、博士の学会今日じゃなく来月だったらしいから今から帰ってくるって」
哀 「え~~」
その声に志保がキッチンから来た。
志 「なによ哀。大きな声出して?」
哀 「博士帰ってくるって・・・」
志 「えぇ~なんでよ?」
哀 「学会来月だったんだって・・・」
志 「なら・・・?」
哀 「そうね・・・?」
新 「じゃ、夕飯までだな」
二人はがっかりして志保が作ったハンバーグと歩美が買って来た焼きそばを食べて家に帰っていった。こうして小6の夏が過ぎていった。