第3章 厨二病みたいね
もう今日は朝からため息しか出ない
そのせいで先輩から異常に心配された
顔色悪いよ?とか
体調崩しちゃったの?とか
いつも以上に顔死んでる、とか
一番最後のは同期ですね
見えないところで思いっきり足踏んでやった
いい感じにヒールが突き刺さって
とても痛そうだった あぁ愉快、愉快
ってそんなことやってる場合ではない
体調が悪いわけじゃないから
先輩には全力で否定しておいたけど
なぜ今日の私が
こんなにブルーなのかと言うと
生活用品や食材を買いにいかなきゃ
いけなくなったからなんです
別に行けばいいだろと思ったそこのアナタ
私が行くのは大体この間のスーパー
あそこが一番安くて色々揃っているから
そう、もしかしたら
あの人がいるかもしれない
いないと思う いないと信じたい
たまたまだもんね前回は!
だけど、わざわざ外で待ってて
腕を掴んできたんだよ?
鳥肌全開のトラウマやっほいですよ
怖い 怖すぎる
自分たちが過去に何したのか分かってんのか
と、切実に言いたかった
まだ宍戸先輩はあれとしても
他の奴らを連れてきたらかなり本気で
倒れる自信がある
責任取れるのか
取れるわけないですよね
こんなに言うなら他のスーパーに行けという
話かもしれないけれど
何故あの人たちのせいで私がわざわざ
歩かなきゃいけないんだ 馬鹿らしい
他の所はお値段が張るとこばっかりだから
安いスーパーに行くには
だいぶ遠回りする必要がある
食材だけなら違う所があるんだけどね
私は今一人暮らし
できる限り安く済ませたい
そして早く帰りたい
だから仕方なし
意を決してあのスーパーに行きます
もし現れても無視すればいい!
何かあったら人を呼べばいい
大丈夫、安心して
きっと生きて帰ってくるから
無駄なフラグ立てちゃったけど平気かな
平気だよね 平気だと信じます