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愛されたい症候群。

第4章 あるとすれば性格に難アリ




「…四天宝寺」

「なんや知ってんのかい」

「え、」


頭に思い浮かべたことを
そのまま口に出してしまったようだ

うわ、しまった
やらかしたとはまさにこの事


「テニスが強いって、有名ですから」

「俺らが行っとった学校やでな!
あったりまえや〜!」

「でもよー知っとんな。テニス好きなん?」

「…まぁ、それなりに」


この話の流れは非常に不味い
別に知られても良いんだけど
いや、やっぱり嫌

あいつらが外で何を言ってたか分からない


もしかしたら忍足さんが従兄弟に
今日私と会ったことを言うかもしれない

この間宍戸先輩に会ってしまったし
無駄に近づかれる可能性がある


もう嫌なんだ
私は離れたいから離れたのに

今更、来られてたまるか


「おい、次何飲むんや」

「へ?あー…レモンサワー」

「先輩らどうするんすか」

「俺カルーアミルクってやつ飲んでみたい!」

「女みたいっすね」

「何飲もうと勝手やろ!!」

「部長見習って欲しいっすわ」

「なんや強いの頼めってか?
ほんなら日本酒いったるわ」


財前の挑発的な言葉で
誰がどのくらい強い酒を飲めるのか
勝負が始まり出した 突然すぎる

そんなことやって
急性アルコール中毒にでもなったら
一体どうする気なんだ


「財ぜ…」

「一気飲みなんかせぇへん」

「や、でも」

「その辺は気ぃつけるで平気やって!」


大学生特有のノリというか
なんというか…

まぁ白石さんが見てれば大丈夫…かな多分


さっき来た人とは違うお姉さんが
運んできたレモンサワーに口付けながら
3人の勝負を見守ることにした





「財前顔真っ赤!!
もうそれはダメだろストップ!!」

「阿呆なこと、抜かしとんな。
まーだ余裕やわ…」

「絶対違う!!
白石さんもうお会計しましょ!!!」

「せ、せやな」


開始10分経たないうちに
財前が潰れました

なぜ勝負を挑んだんだオリンピック



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