第38章 シャボン玉の島
グチュリ…。
指の本数を増やして擦り上げれば、中の蜜が混ざり合っていやらしい水音を鳴らした。
「ひ…ッ、んん…ぐ。」
敏感すぎる壁を刺激され、思わず出てしまいそうになる嬌声を必死に飲み込んだ。
ここで叫び声を上げれば、騒ぎを聞いた仲間たちが様子を見にきて、この拷問のような行為は終わりを告げるだろう。
でも、モモにはそれができない。
みんなを呼べば、必然的にローに弄くり回される身体と、行為に喜んでグチャグチャに濡れた秘部を見られてしまうから。
淫乱で、はしたない女だなんて思われたくない。
ましてやこんな姿をコハクに見られでもしたら、その瞬間 心臓が止まる。
誰かを呼ぶなら、もっと早く。
それこそローの瞳に怪しい光が宿った瞬間にそうするべきだったのだ。
この状況を招いたのは、まさかローはここまでしないだろう…と考えていた甘え。
もしあの瞬間に戻れるのなら、呑気に構えていた自分を蹴飛ばしてやりたい。
溢れる蜜が指に絡んで、抜き差しをする動きを滑らかにする。
指を引き抜くたびにトロリとした雫が滴り落ちて、中途半端にずらしたショーツをぐしゃぐしゃに湿らす。
可哀想に。
モモはとても感じやすい体質なのだ。
だから意に添わぬこんな状況でさえ、身体がいうことを聞かずローに翻弄されてしまう。
彼女のことを可哀想と思いながらも、決して行為を止めようとしない自分は鬼畜と呼ばれても仕方ないだろう。
こうして声を我慢し、耐え忍ぶモモを見るだけでゾワゾワと興奮する自分は、鬼畜以外の何者でもない。
それどころか、必死に声を抑える彼女から、どうにかして嬌声を上げさせたいとまで考える。
頭がおかしいと笑いたければ、勝手に笑え。
しょうがねェだろ、苛めたくなるほど可愛いコイツが悪い。
ローは口元を歪めたまま、突き立てる指の速度を上げ、赤く熟れた花芽をギリリと摘まんだ。
「ひぅ……ッ」
電流が走るような刺激に、身体引きつり悲鳴のような声が喉の奥から上がった。