第6章 戦いの中で
ローは指で肉壁の感触を確かめると、ゆるゆると手を動かし始めた。
(や、…く…んぅ…ッ、動かさな…で。)
初めは堪えられた感触が、同じ場所を何度も辿られるたびに快感が高ぶり、モモは唇を震わせながら腰を揺らしてしまう。
「どうした? ほら、キスをするんだろ?」
与えられる刺激に頭が霞がかり、なにも考えられなくなる。
チロリと出されたローの舌を、無意識の内に口に含んだ。
ぬちゅぬちゅと指が掻き回されると共に、彼の舌を強く吸った。
(ん…ッ、ふぁ…それ、だめ…ぇッ)
ローの指は、膣孔を抽送したり、いやらしく掻き回したりする動きを繰り返す。
溢れ出る愛液がローの脚を濡らしていく。
「身体の力を抜けよ。…イカせてやる。」
グリッと赤く充血した肉粒を捏ね回した。
(あッ、あぁ…ッ、だ、だめ…ッ)
ソコを刺激されるとおかしくなる。
「処女のくせに、淫乱なヤツだ…。そういう才能もあるんじゃねェのか?」
快楽という波に飲み込まれたモモには、もはやローがなにを言っているかわからない。
熱に浮かされてトロリとした金緑の瞳でローを見つめた。
その表情は与えられる快感にとろけきっている。
ゾクリ、とローの下半身が反応する。
「……堪んねェな。」
噛みつくようにキスをすると、指の抽送を加速させる。
(あ…ッ、んッ…ぁ…もう…ッ)
モモは身体をビクンッと痙攣させると、そのままローの胸に倒れ込んだ。
ヌチュリ…、と抜いた指に透明な糸が伝う。
「まあ、こんな感じだな。結局、今回は俺がしてやったが、オマケで一冊貸してやるよ。…次回から頑張れよ?」
腕の中でぐったりとしたモモの髪を撫でて囁いた。
当然、聞こえているはずもない…。