第6章 戦いの中で
「どうした? 本はもういいのか。」
(だ、誰のせいで…ッ)
グイッと腰を引き寄せてローは両足の間にモモを挟み込んだ。
密着した身体にハードルがさらに上がる。
「ホラ、早くしろよ。俺もヒマじゃない。」
再び目を閉じてモモを急かす。
(わ、わたしだって、ヒマじゃないんだから…ッ)
意を決して、ローの唇に自分のソレを触れ合わせた。
ちょんと触れるだけの、一瞬のキス。
(……や、やった。)
達成感と共に身体を離そうとする。
しかし、ローの腕はそれを許さない。
「…まだか?」
(え!? したよ、今、した!)
バンバン肩を叩いて反論する。
「してねェだろ。俺は何も感じなかった。」
(嘘ばっかり! ちゃんとしたもん!)
「キスってのはな…こうすんだよ。」
空いた片手でモモの後頭部を掴み、引き寄せて深く唇を塞いだ。
「--!」
歯列を割って濡れた長い舌が潜り込んでくる。
舌同士が擦れ合い、ぬるりとした感触が伝わると、衝動的に身体が跳ねてしまう。
初めてではないにしても、幾度交わしてもこの感覚に慣れず、舌を喉奥に逃れさせようとするが、無理やり絡め取られていく。
(ぅ…んん…。)
角度を変えられるたびに、唇も擦れ合って、ぞくぞくと震えが走る。
ローと出会うまで、舌が擦れ合う感触がこれほど気持ちいいなんて、想像もできなかった。
抗いたいのに、ひどく身体が高ぶって力が入らない。
与えられる激しさに、次第に頭がぼうっとしてきて立っていられなくなる。
ローはモモの股ぐらに片足を割り入れ、そこに腰を下ろさせた。
履いていたロングスカートを託し上げられ、スルリと太腿にローの手が這う。
(んぅ…ど、どこ触って…ッ)
その手を阻もうとするが、舌を強く吸われ、生まれた甘いしびれに抵抗できなくなってしまう。
ショーツの上から秘部を撫でられる。
ゾクリと肌が粟立ち、ローの胸に縋りついてしまう。
「もう濡れてる…。相変わらず感じやすい身体だな。」
(そ、そんなこと……ぁあッ)
侵入してきた指が、濡れそぼった秘裂を辿ると、淫唇の中心にぐっと押し込まれていく。