第36章 心に灯る火
モモに変化が現れた。
抵抗して暴れることをしなくなったし、嫌だと泣き叫ぶこともしない。
そして、これはローのただの願望かもしれないけど、心なしか触れるキスに応じてくれてる…ような気がする。
先ほどの行為に疲れ果てたのか、それとも抵抗することを諦めたのか、理由はわからない。
ただ、勘違いだとしてもモモがローを受け入れるような素振りを見せると、さっきまで荒くささくれ立っていた心が嘘みたいに柔らかく丸みを帯びていく。
ローの心は、彼女の行動ひとつでこんなにも揺れ動かせれてしまうのだ。
この気持ちを、なんと呼ぼう。
熱く、狂おしい。
それでいて、脆く不安定なこの気持ちを…。
モモの髪を撫でながら、啄むようなキスを繰り返し落とした。
時折舌を差し込んで掻き混ぜると、甘い吐息が鼻から出た。
「ん……。」
ああ、クソ……。
もっとゆっくり触れ合いたいのに、くすぶっていた火種が徐々に燃えさかり、ローに余裕を与えてくれない。
2度も吐精したのに、いっこうに収まってくれない情欲は、早くモモの中に入りたいとローを急かす。
欲望に負けてスルリと秘裂に指を這わすと、トロリとした蜜は未だ溢れ、潤ったままだ。
コイツ、感じてる…。
その事実にたまらない気持ちになったローは、堪えきれずに雄々しく反り返った肉棒を押し当て、一気に中へと挿入させた。
「あ…ッ、んァ…あ…ッ」
蜜でぐちゃぐちゃになった秘裂は、先ほどとは異なり難なくローを受け入れる。
それがなんだか、彼女がロー自身を受け入れてくれたように思えて、ぞわぞわと喜びに近い感情がローを震わせた。
欲しい、欲しい。
モモが欲しい…。