• テキストサイズ

セイレーンの歌【ONE PIECE】

第36章 心に灯る火




…苦しい。
そう感じたのは、最初だけだった。

何度も貫かれるうち、すっかり慣らされた蜜壺はすぐに大きな質量に馴染み、まるでひとつになろうとでもするかのようにローのものに食いついた。

「ああッ、は…んぅ…ッ」

はしたなく求めてはいけないと思うのに、身体は簡単にモモ自身を裏切る。

手のひらに爪を食い込ませ、ローの背に腕を回したくなる欲望を必死に堪えた。

こんなにもモモは絶望、そして欲望と戦っているのに、ローはそんな気持ちなど露ほども知らず、荒く責め立てる。

ギリギリまで引き抜かれて一気に貫かれると、身体の奥底で電流が走った。

「ああ…ッ」

初めのうちは緩く揺さぶるだけだった律動も、いつの間にか重く、のしかかるような動きに変わっている。

「は…ッ。…くそ、保たねェ。」

そんな余裕がない呟きをしたローは、張り詰めていたものを押し出すように息を吐いた。

揺れる視界で見上げると、ギラついたローの瞳には、飢えた獣のような獰猛さが滲んでいた。


限界が近いんだ…。

すぐにそう察した。

「あ…、待って…イヤ…、…あぁッ」

両膝を大きく開かれ、さらに大きくなった屹立が容赦なくモモを抉る。

押し寄せる快感の波に、言わなくてはいけない言葉も紡げない。

「ひ…ぁ…ッ、待っ…やァ…ッ」

蜜が溢れる秘裂は、荒々しい突き上げも難なく受け止め、歓喜するように痙攣する。

ぐじゅぐじゅと互いの体液がいやらしい音を立てて交じり、擦れ合う茂みをぐっしょりと濡らした。


このままではダメ。

後に戻れなくなったこの状況ですら、流されてはいけないのだ。

遠い昔、あの頃に言えなかったことを、今言わなくては。

例えどんなに、彼の熱が欲しくても…。


「お願…ッ、外に…、出して…ッ!」



/ 1817ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp