第5章 あなたになら
(ん…ッ、んぅ…。)
ローは赤く震える淫らな突起を甘噛みし、口腔で扱き上げ、乳輪や乳房にまで舌を這わせ始める。
「少し、しょっぱいな。」
クスリと笑われ、羞恥に頬が熱くなる。
海軍から逃げ回り、走り回ったのだ。当然汗だって掻く。
恥ずかしさにローの顔を引き剥がそうとするが、ますます肌が吸い上げられてしまう。
(もう、無理…、無理…ッ)
懸命に訴えるが、ローは行為を止めようとしない。
不意に下半身に腕が伸びた。
「──!」
入浴時以外、自分でも触れたことのない箇所に躊躇いなく触れられる。
(待っ…て…!)
「うるさい、触れるだけと言ったろうが。」
慌てて身を起こしかけるモモを再び押し倒し、唇を塞ぐ。
舌を強く吸って夢中にさせてる間に、ショーツの隙間から指を入れる。
クチュリ…。
「濡れてるな…。」
「……ッ」
恥ずかしすぎる指摘に涙が溢れる。
「泣くなよ。可愛い身体だって言ってんだ。」
ツプリと指先が濡れた粘膜の中に潜り込む。
とっさに腰を引かせようとしたが、ローは逃がしてくれず、そのまま熱く濡れた奥へと指を潜り込ませていく。
痛くはなかった。
けど、押し開かれる異物感に息が止まりそうになる。
「…狭いな。」
指を奥まで侵入させたローは、中を確かめるように、ゆるゆると指を動かした。
(あ…ッ、あぁ…。)
ヌチュヌチュと粘膜質の水音を立てながら掻き回されると、ヒクついた入り口が快感を走らせ、声にできない喘ぎ声を上げる。
(お、おねが…、抜いて…ッ)
ソファーの上で腰をくねらせ、彼の指から逃れようとするが、反対にいっそう奥まで掻き回されてしまう。
そしてついに指は二本に増やされる。
「チッ…、挿れてェな。」
片手で蜜壺をグチュグチュと掻き回しながら、もう片手で胸を揉みしだく。
「だが、約束だからな…。今日のところは勘弁してやる。」
もはや意識の途切れかけたモモに口付けた。
「…モモ。」
乳首を抓り、より激しく蜜壺に指を立てる。
(あ…ッ、ん、あぁ…ッ)
「俺の名前を呼べよ。」
(ふ…ぅ、ロー…。)
心の中で彼の名を呼ぶ。
すると、呼応するようにローがモモを呼び、再び口付けた。