第24章 幸せを呼ぶ潜水艦
「あ…ッ、ふあ…ンッ」
ぐちゅぬちゅと音を立て、いつもより強めに打ちつけられるソレが、ローが同じくらいの気持ちでモモを求めていると教えてくれる。
「は…ぁ、ロー…ッ」
その事実がモモをなおのこと感じさせてしまう。
「好…き…、んん…好き…ぃッ」
溢れるこの気持ちを、どうやって伝えたらいいかわからない。
離して欲しくない。
その想いが身体に現れ、蜜壁が中のローをもっと奥へ飲み込もうと淫らに蠢く。
「ああ…わかってる。頼まれたって、離さねェよ。」
すぐにローを締め上げようとするモモに窘めるようにキスをし、揺さぶるような律動を与える。
「んぁ…あッ、ぜっ…たい…、約束…して?」
「絶対だ、約束する。」
少しの迷いもなく交わされた約束に、モモの胸は温かさでいっぱいになる。
歓喜の想いが溢れ、眦から涙を流れた。
その涙の、なんて美しいこと…。
美しいと感じたはずなのに、ローの屹立はモモの体内でさらに質量を増す。
彼女の泣き顔ほど、そそられるものはないのだ。
両膝を大きく開かれ、さらに大きくなった屹立がモモを貫いた。
「あ…ッ、はあ…ァ…ッ」
容赦のない刺激に狂わされ、なにも考えられない。
けれど、ローの荒い息遣いだけはしっかりと届いて、ぞくぞくと背筋が震えた。
もっと欲しい。
もっと、もっと…--。
「あ…、ああ…ァ…ッ!!」
屹立の先端が奥の方の一点を突いた瞬間、モモは叫ぶような嬌声を上げた。
濃密な快感、熱、吐息が決壊したように溢れ、真っ白になって弾ける。
全身が細かく震え、弓なりに反り返り、強烈な余韻が冷めるまで息もできない。
「く…ぅ…ッ」
耳元でローがぶるりと震え、吐息を漏らした。
少しの隙間もないほど腰は密着し、強く押し付けられて欲情の証が注ぎ込まれた。
どうやらローも同時に達したらしい。
夢中になりすぎて全然気づかなかった。
楔を引き抜かれ、そっと頭を撫でられる。
「…少しは忘れられたか?」
「……?」
なんのことだろう、と本気で首を傾げてしまった。
「その様子じゃ、もう心配ないな。」
ローは呆れたように笑った。
そういえば、そんな理由だった。
もうすっかり自分の中にはローしかいなくて、照れて笑った。