第23章 仮面の暗躍
ホーキンスが放った砲撃のおかげで、海兵たちはすっかりパニックに陥っていた。
おかげで、難なく船に侵入できる。
“アンピュテート”
ズバババ…ッ
手始めに着地点に配置されていた海兵たちを全員バラバラに切り刻んだ。
「うわーッ、な、なんだ…!?」
「て、敵襲~!」
ドオォーン!
彼らの悲鳴は砲撃音に掻き消されて聞こえない。
「さて…、質問だ。俺の女はどこにいる?」
「な…ッ!?」
すぐにセイレーンのことだと思い至った。
しかし、それは自分たちの最重要事項。
言うわけにはいかない。
「し、知らねえよ! 知ってたって誰が海賊になんか屈するものか!」
「そうかよ…。」
“カウンターショック”
バリバリと音を立てた電流が海兵を貫く。
「ぎゃああァ!」
仲間の悲鳴に、その様子を見ていた海兵たちは息を飲む。
「口の利き方に気をつけろ…。俺は今、死ぬほど気が立っている。」
尋問中に、うっかり殺してしまいそうになるくらい。
「さて…、最初に死にたい奴はどいつだ?」
再びローの手に電流が纏わりつく。
肉塊と化した海兵たちは、ただそれを震えながら眺めるしかない。
「や、やめろ! それは俺の胴体…ぎゃああァあ!!」
「待て…、待ってくれ! 言う、セイレーンの居場所を言うから…!」
ようやく吐く気になった海兵の頭をグリッと踏みつける。
「さっさと言え。俺は気が長げェ方じゃない。」
「ひ…ッ、ひィ…! 地下の…1番奥の部屋に…!」
モモの居場所を聞き出すと、海兵の頭をドカリと蹴っ飛ばし、他の海兵たちに見つかるのも構わず駆け出した。
邪魔をするなら、全員斬り捨てるまで…!