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セイレーンの歌【ONE PIECE】

第23章 仮面の暗躍




「俺、いちばーん!」

「オイ、ずりぃぞ。」

「なんだよ、俺が最初にヤろうって言ったんだから、当然だろ?」

「ケンカすんなよ、まだ時間はあるんだ。全員でマワせばいいだろ。」

「仕方ねぇな…。その代わり、ちゃんと外で出せよな。」

「わかってるって…。」


この会話はなに?

わたしが、あなたたちになにをしたっていうの。

もし自分が海賊でなければ、こんなことにはならなかった?

いいえ。
たぶん、同じことだった。

彼らはなにか言い訳をつけたいだけ。
海賊であろうと、なかろうと、己の欲望のためだけにモモを汚すのだろう。

(……腐ってる。)

この世界の“政府”という樹は、腐りきってる。


「…じゃあ、早速。」

1番だと名乗りを上げた男の欲望がズルリと引きずり出され、モモの視界に入る。

(やめて…。わたしを…汚さないで。)

腐ったウイルスを自分に移さないで欲しい。

モモの願いも虚しく、海兵は熱く膨張した欲望を、まったく濡れもしない秘裂に当てがった。


(……泣くもんか。)

絶望に目の奥が熱くなるけど、ただ必死に唇を噛み締めた。


その時…。



ドォーン!!



船体が大きく揺れ、モモも海兵たちも皆、大きくバランスを崩し倒れ込んだ。


「な…、なんだ…!?」

当然ながら、事態が飲み込めない。

すると、カンカンカンとけたたましい警鐘が鳴り響き、外が騒がしくなる。


「敵襲ー!敵襲ー!」



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