第23章 仮面の暗躍

ロー以外、誰にも見られたくない。
ロー以外、誰にも触られなくない。

もし身体の自由がきくのなら、この海兵たちを全員蹴り飛ばしたい。

しかし、今の自分にはそれが叶わなかった。


｢コイツ、震えるぞ。気持ち良いんじゃねぇか？｣

(バカ言わないで！ 気持ち悪いわ…ッ)

海兵の勝手な解釈に怒りが胸を占める。

｢どれ、確かめてみるか…。｣

スカートの中に手を突っ込まれて、一番触れられたくない箇所をまさぐられる。

｢－－－！！｣

あまりの不快感に動かないはずの足がビクリと跳ねる。


｢おっと…。…なんだ、コイツ全然濡れてないぜ。不感症か？｣

冗談じゃない。
誰があなたたちになど、感じるものか。

モモは強い眼差しで海兵を睨みつける。

｢…どうやら俺たちのテクにご不満なようだぞ。下着を脱がせろ。｣

｢……ゃ…ぁッ｣

渾身の力で身をよじらせたが、それも海兵によってあえなく押さえつけられてしまう。


｢すげぇ…。海賊のくせに、ココも綺麗なんだな。｣

｢確かに…。あんまり使いこまれてねぇのかな。｣

無理やり脚を広げ、無遠慮に眺められることに、怒りと羞恥で目の前が真っ赤に染まる。


｢どれ…。｣

海兵の指が、秘裂を割って中に入ってくる。

｢…ふ…ぐぅッ｣

気持ち悪い。
気持ち悪い。

あまりの吐き気に胃液がせり上がってきそうだ。


｢きっつ…。これじゃあ、男のモノなんて咥えられねぇんじないのか。｣

｢そいつは困ったな。上の方々が手を焼かないように、俺たちが広げておいてやろうぜ。｣

男たちが下卑た笑いを浮かべる。

ローも、シャチもペンギンも。
あのアイフリードですら、こんなことはしない。

彼らには海賊である前に、男としてのプライドも矜持もあるから。


海賊が悪であるなら、あなたたちはいったいなんだというの。

なにをしても許される、神かなにかですか…？