第22章 可愛いひと
そんな自分を認めたくなくて、紛らわすように、想いをぶつけるように、ズチュヌチュと激しい律動を繰り返した。
「んぐ…ッ、ふ…んんッ」
腰を高く持ち上げられたせいで、自分とローのいやらしい接合部分が丸見えだ。
凶悪なまでに張り詰めた屹立が、自分の蜜に濡れてテラテラと光る。
ズチュン…、
パチュン…。
重々しく振りたくられる腰の動きに、ひどく大きな水音が響き、聴覚的にも辱められた。
ねえ…、
ねえ…、ロー。
あなた、バカじゃないの?
いつか、「自分を信じろ」と自信満々に言った彼は、モモのことを信じない。
自分のことは根拠もなしに「信じろ」だなんて言うくせに、モモには根拠と証拠を求める。
こんなに簡単なことなのに、何度だって疑い、恐れ、確かめたがる。
だけど、わたしはそれに傷ついたりしない。
あなたって、なんてバカで、なんて…--。
ポタリ、とローから吹き出た汗がモモの頬に落ちた。
激しく打ちつけられた接合部からは、モモの蜜とローの先走りが何度も捏ねられて、白く泡立つ。
「ん…、んン…うぅッ」
重く貫くような腰使いが、彼の限界が近いことを教えてくれた。
「…くッ。…出すぞ、よく見ておけ。」
自分が誰のモノなのかを、目に焼き付けろ。
ひときわ速度を上げてグチャグチャと腰を打ちつける。
「…ふッ、…ぅう…ンン!」
「……ぐッ」
楔の先端がモモの際奥にグリリと押し付けられ、熱く爆ぜた液体が蜜壁を濡らす。