第22章 可愛いひと
「ああ、そうだ。こういうとこには、おもしれェモンがあるのを知っているか。」
「……?」
ベッドの傍らの引き出しをガチャガチャと漁る彼の目は、どこかイタズラじみている。
嫌な予感しかしない。
「ホラ…。」
取り出してみせたソレに首を傾げた。
(……おもちゃ?)
可愛らしいピンク色の小さな器具。
カプセルのような形をした物体からは、コードが伸びており、それがスイッチと繋がっている。
「わからねェって顔だな。…こうやって使うんだよ。」
そう言うとローはピンクのカプセルを胸の先端に押し付け、手元のスイッチをカチリと入れた。
ブブブブ…ッ
「---ッ!」
突如として震えだした器具に、モモは身体を跳ねさせる。
(なに…、これ…ッ)
「世の中には、くだらねェことを考えて発明するヤツがいるってことだ。」
つまり、コレはそういう器具。
「…んッ、んんゥッ」
「気持ちいいか?」
感じたことのない感覚に、いいわけない、とブンブンと首を振って答えた。
「そうか? そういうふうには見えねェがな。…確かめてみるか。」
スルリと伸びた手が、スカートを剥ぎ取り、ショーツに触れる。
触らないで! と妨げたいけど、手錠に拘束された手はそれを止めることが出来ず、ガチャガチャと音を鳴らすだけ。
「…濡れてる。」
モモのソコは、ショーツの上からでもわかるくらい、湿り気を帯びていた。
「……ッ。」
ローの指摘に恥ずかしくて顔に血が上る。
脚を閉じたいけど、ローの身体が割り込んでいて閉じることもできない。
(触らないで…!)
涙目でふるふると首を振るけど、ローは冷たい笑みを返すだけ。
「言ったろ、お前は俺のモン。拒否権なんか、ねェんだよ。」
ローの指がショーツを捲り、濡れた秘裂に直に触れた。