• テキストサイズ

セイレーンの歌【ONE PIECE】

第20章 造船所




「わぁ、この子たちがブル? 可愛い~。」

ニーニーッと愛嬌たっぷりに笑うヤガラブルは、魚類と思えないほど愛らしい。

「きゅぅッ」

自分の方が可愛いだろ、とヒスイがしきりにモモの髪を引っぱった。

「ああ、ごめんね。ヒスイの方が可愛いわ。」

「きゅきゅ!」

当然だ、と胸を反らすヒスイ。
モモのまわりにはヤキモチ焼きでいっぱいだ。


「あはは。おもしろいペットを連れてるなぁ、お嬢ちゃん。うーんと、アンタたち荷物が多いみたいだから、2人乗りのヤガラブルが4匹でちょうどいいだろ。」

そう言いながら店主は4匹のブルに小舟を取り付けた。

「4匹で4000ベリーだ。」

「安いッスね。…ほい。」

「毎度。じゃ、いってらっしゃーい。」

代金を支払い、ブルの手綱を受け取った。



「わ、意外と乗り心地いい…。」

背中の小舟に恐る恐る乗ってみたら、思っていたよりずっと安定していた。

「ああ、悪くねェな。」

「ボク、これ欲しい!」

キャッキャッとベポが目を輝かせた。

「イヤ、クマが魚飼ってどうすんだよ。」

「…クマでスミマセン。」

ズーンとうなだれる。
相変わらず落ち込みやすいクマである。


「バカやってねェで、さっさと換金して来い。俺とモモは先にガレーラカンパニーに行く。」

「「アイアイサー!」」

そうしてベポ、シャチ、ペンギンの3人は換金のために街の中心街へ。
モモとローはガレーラカンパニーにのある造船所に向かった。


/ 1817ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp