第45章 告白、そして…

ロビンに会いにサウザントサニー号に行くと、船には彼女だけではなく、船番をしていたフランキーの姿もあった。

｢ロビン！｣

｢ああ、モモ。ゲガは大丈夫だった？｣

｢ええ。心配しないで。｣

もともと細かな傷ばかりだったし、大きなケガといえば崖から落ちた時の打ち身くらいだ。

｢他のみんなは、まだ街にいるの？｣

｢そうみたいね。ナミとチョッパーが探しているけど…。｣

好き放題動き回るルフィや、超絶方向音痴のゾロなど、全員を見つけ出すのは一筋縄ではいかないようだ。

｢まったく、とろとろしてたら海軍のヤツらが来ちまうぜ。｣

海兵の姿が見えないか、フランキーが双眼鏡で辺りを見回す。

｢あ、そのことなんだけど…。今、ローが海軍の船に向かってて、足止めしてくるって言ってたわ。｣

｢あら、それは助かるわね。｣

どのくらい時間が稼げるかは不明だが、全員揃わないと出航できないので、時間はあるにこしたことはない。


｢だけどよ、トラファルガーひとりで大丈夫かよ。｣

少しだけ心配そうにするフランキーに、モモは｢あれ？｣と思った。

同盟を結んでいるなら、彼らはローの強さを知っているんじゃないのだろうか。

｢ローは強いから、大丈夫でしょう？｣

だって、彼ほど強い人は見たことないもの。

｢いや…、そりゃァそうかもしれねぇけど、海軍だって弱かねぇよ。｣

｢え、でも…。｣

驚いた。
まるでローが苦戦するみたいに言うから。


｢モモは新世界にきて間もないんだったわね。｣

｢ええ、そうよ。｣

｢だったらまだわからないかもしれないけど、新世界にいる海兵は今までの海兵と違うわ。ほとんどの人が、覇気を使えるもの。｣

覇気。

昔、ローが見せてくれた、あのとんでもない力。

あの力を全員使えるの…？

海軍が、いったい何人の兵を引き連れてきたのかは知らない。

でも、そんな力を使える兵に囲まれて、ローは本当に大丈夫なのだろうか。