第1章 審神者として
「……フッ…フフフ…」
「………っ……」
「ちょっと!!笑わないでよ!!!」
次の日。
2人に聞いたところ、やはり人手が欲しいとのことで私は鍛刀をすることにしたのだが……
「いや、だって主……」
目の前にいるのは、私を見て必死に笑いを堪えようと最早変顔になっている清光と、静かに笑いを堪えている安定。
「仕方ないじゃない!!」
そう。
明け方から1人で鍛刀を始め、2人が出て行ってから帰ってくるまで…実に4時間。
休むことなく続けているのに、1回も成功しない。
「主は、相変わらず鍛刀が苦手だね~。」
安定はまだ知らなかったが、安定を鍛刀した時の惨事を清光は見ていた。
私は鍛刀が苦手…いや、限りなく下手な部類だ。
「もう諦めようかな…」
半泣きになりながら散らばった資材を拾う。