第2章 出陣の日
「来ました!!」
なんとか木元に辿り着く頃には、敵が集まってきていた。
「国広〜?偵察どんな感じー?」
余裕綽々な次郎ちゃん。
「どうやら戦闘に飛道具を使用するものはいないみたいです。」
的に目を向けながら的確な指示だけを飛ばす国広くん。
どうやら数が多いだけで戦闘能力はこちらが有利らしい。
「じゃあ、ここはアタシと石切丸の出番かな?」
笑いながら次郎ちゃんが石切丸の肩に手を置いたのが合図だった。
次の瞬間には2人もが敵を蹴散らす。
「まっ、余裕だね〜」
ものの数分で終わらせた2人だが、息も上がっていない。
もしかしたら難易度はそんなに高くないのかもしれない。
そう思った時だったー.........
「主!!!」
声が響くと一緒に、安定が刀で矢を叩き斬っていた。
「清光!油断するな!!」
次が来た。
そう言いながら反応が遅れた清光を叱る。