第2章 出陣の日
「とりあえず!この出陣願いとやらは明後日だから、それまでに各自用意お願いね!!じゃあ、師子王以外は解散!」
半ば無理矢理 解散させることにした。
もうここまで来たら安定に関しては信じるしか無さそうだ。
「…よし。じゃあもう一度明後日のこと説明するからね?」
「よろしく頼むぜ主!」
……………
出陣願いと言っても、なにも強制参加ではない。
もちろん、今回のは意図的に行うものである為いつもより審神者への危険度が増すからだ。
本当は、この世界に来た時点で私たち審神者の命は国の物となり、代わりに家族が一生の保証を受ける事になるのだが……。
今回の出陣願いは特別命令な為、強制参加でないかわりに出陣しなければこの国で過ごした記憶を抹消され私達のいた国に返されるとのこと。
もちろん保証も何もない。
その出陣について。
普段の出陣は、主に刀剣男士が敵を散らしていくのだが…
どうやらその戦場に審神者も実際に立たなければならないらしい。
陣形は自由に構成できるが、やはり審神者は戦場では指揮を取る以外役には立たない。
敵からの攻撃を喰らえば、刀剣たちとは違い致命的だ。
つまり、国は自分の刀剣とちがどの程度信頼を寄せてくれているのか、自分の命をもって体験して来い。
そういっているのだ。
…………
「分かった?」
「…とりあえず、俺は敵からの戦えばいいんだな?」
2度目の説明でこれが分かればいい方だ。
どうも師子王はこういう話を聞いて理解するのに少し時間がかかるらしい。