第1章 審神者として
「適当に座ってまっててくれるー?」
いつも(主に清光)手入れをする部屋に国広くんを連れてきた。
2人別れてからここにくるまで、国広くんは全く話してくれなかったが当の2人も最初はこんな感じで、どちらかと言えば私に敵意を向けているような感じだったのでそれに比べれば全く問題はなかった。
「……あの、主さん。」
「ん?」
手入れに必要なものに手を伸ばしたところで後ろから国広くんに呼ばれた。
「えっと、その今日は…今日は別に……」
なんだか歯切れの悪い言い方をする国広くんの方を振り返ると同時に言葉を紡ぐ。
「別に、手入れして貰う所はないんです。」
「ただ、僕の話を…少し聞いて欲しくて……。」