第9章 第二次忍界大戦
ケイト「その「大切なもの」とは…
今までに築き上げてきた思い出…
家族…親友…動物…植物…
食べ物が無くては生きていけないという現実…
それらの、全てのもととなっている掛け替えのない命。
命とは、誰かから与えられるもの。
ましてや、自然に出てくるものなどではない。
日々の営み、様々な感情、色んなものから成り立って…
ようやく命が生み出されていく。
命が無ければ、何も得るものなんてない。
要らないものなんてない。
それがあるからこそ
学べたこともまた、あったはずなんだ…
失う悲しみ、怒り、憎しみ
それと同時に、今がある大切さを…
失いたくないのなら、奪い合うんじゃなく…
話し合うべきだって事も…
二度と、次世代にまで
引き継がせてはいけないものだって事も!!」
『…』
ケイト「…
何で、命は与えられるといったのか?
…それは、
生きていきたいと思わせてくれるのが「人」だからだ。
確かに、悲しませられたりもする。
嫌な思いをさせられたりもする。
けれど、大切にしようとしてくれるのもまた
「人」であって、「命」なんだ。
少しでもいい。
本当に、そのためを想うのなら、
その先を考えた上で行動して欲しい…
奪い合って、殺し合って…
互いに、傷付き合って…
そんな先に
心から喜び、幸せに笑い合える未来なんてない…
「大切なもの」の「未来」のためにも…。
今までの死を、歴史を無意味にさせないためにも…。
…それらがあったからこその
「真の平和」だと呼ばれる、「未来」とするためにも!
…
全てと向き合って、見据えた上で、
それらがあったからこその「掛け替えのない今」を、
「人として本当の意味で強く」生き抜いて欲しい!
そう望んでいるって、私は思っている!」
そして…
最後の一言が、貫いた…