第7章 闘い
ケイト「うっあっ;(泣き震え」
火影「大丈夫じゃ…
その想いは、もう届いておる…
お主の、人の幸せを願う心ものぉ…
だから…
今度はそれを、自分自身に向けてやれ…
それが、お主の両親の
何よりの『願い』じゃろうて…」
ケイト「うっ;ひっくっ;
うあああああ~っ;」
目を伏せながら、そう言い抱き締める…
そんな火影に、安心したように泣き出す…
火影(お主こそ…
火影にふわさしい、器の持ち主じゃ…)
そう思いながら、何度も
安心させるように、その背を撫で続けた…
そんな光景の中…
パチ、パチ、パチ
水を打って静まり返っていた会場に
観衆の中で一部の人たちが立ち上がり…
その人たちがした拍手が、まばらに鳴り響く…
パチパチパチパチパチ!
そして…
最終的に、全員が立ち上がり
その願いを胸に、拍手し続けていた…
「おめでとう!!」
「今日から、お前が上忍だ!!」
無論、それらもビデオとして
記録としても残されていたため…
木ノ葉一の名勝負と
その後もなお、名高く残っているのだとか…
クシナ「それだけ強くなるって…
それほど、想いを抱えて生きてきたのね;;(ぼろぼろ」
ミナト「ああ…
あれだけ強いのも、頷けるね^^」
そう泣いているクシナの横で
それを支えながら、ミナトは笑いかけていた…
そうして…
ケイトは、その日から上忍になった…
たった一日で、アカデミーを卒業という異例な事例は
他里にも轟き渡り、『神童』と謳われることになる…
そして…
戦場に参加したことによる、もう一つの名がある…
戦場で、抜身の刃が抜かれると同時に切り裂かれる…
そんな白刃(はくじん)のような
目にも映らない、凄まじい速度に加え…
鬼神のごとく
1000もの敵を、秒数に還元できないほどの凄まじい速度で
瞬時に、光速以上に凄まじい勢いで気絶させていく…
そのことから、こう呼ばれることとなった…
『白刃の鬼神(はくじんのきしん)』と!